「濡れた路面は味方しなかった」“7度目のQ1敗退”角田裕毅を欧州メディアが厳しく評価「ガスリーがまた結果を残したが」

「濡れた路面は味方しなかった」“7度目のQ1敗退”角田裕毅を欧州メディアが厳しく評価「ガスリーがまた結果を残したが」

決勝では16位スタートになる角田。同僚が素晴らしい走りを見せているだけに…。(C)Getty Images

F1第12戦のベルギー・グランプリは8月28日に予選が行なわれ、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は17位に終わり、今季7度目のQ1敗退を喫した。決勝はランス・ストロール(アストンマーティン)の5グリッド降格ペナルティーにより、繰り上げで16番手からのスタートとなる。

 午前のフリー走行3回目(FP3)で最多タイの20周を走行して臨んだ予選だったが、直前に激しい雨が降って開始がディレイになるなど、非常に難しいコンディションの中、残り1分で臨んだ最後のアタックでは、セクター1での伸び悩みが響いて脱落となった。戦前に「ピエール(・ガスリー)のペースを見ると、(マシン的に)もっと行けるはずなので、予選でのパフォーマンスを上げ、自身のペースを上げていきたい」(専門メディア『F1 MAXIMAAL.NL』より)と語っていたが、満足のいく結果とはならなかった。
  角田はチーム公式サイトを通して、「レースウイークが進む中で徐々にペースを上げてマシンに対する自信を深めていこうと取り組んでおり、それは上手くいったと思うし、フリー走行の各セッションを通じてペースを組み立てていきました。しかし、特にF1マシンでのウエットの走行経験がまだ多くないので、今日の予選のコンディションは簡単ではありませんでした」と、慣れない状況に苦しんだことを明かしながら、以下のように続けた。

「マシンのペースは明らかに良いので、Q2に進めなかったことは残念ですが、僕には速さが足りませんでした。明日の決勝レースでは追い上げができるように、複雑なコンディションになることを期待する必要があります」

 F1公式サイトでのインタビューでも「Q2には進出しなければならなかった」と反省の弁を述べたルーキーに対し、アルファタウリのジョディ・エギントンTDは「残念ながら、トリッキーなコンディションのためにベストなラップを刻めず、Q1突破を逃した。Q2進出は現実的な目標だっただけに悔しいが、決勝も引き続き天候は変わりやすそうなので楽しみにしているし、ユウキが中段争いに加われるよう、我々はレースに集中しなければならない」と、同じくネガティブに振り返りながらも、決勝に期待も寄せた。
  また、ホンダ・レーシングの田辺豊治TDは「ペースが上がらずに17番手という結果になりましたが、明日は長いレースになるし、スパ・フランコルシャンはオーバーテイクも多く見られるコースなので、決勝でのポジションアップを期待していますと語っている。

 角田の予選について、専門メディア『MOTORIONLINE』は「FP3でもパッとしなかった日本人ルーキーは予選17位。雨とウェットコンディションは、彼に味方しなかった。決勝は9列目からのスタートとなるが、背後からはミック・シューマッハー(ハース)、そして元王者のキミ・ライコネン(アルファロメオ)が追い越しを狙っている」と報じ、ポーランドの『dziel pasje』は「ガスリーがまた素晴らしい結果(6位)を残した一方で、角田はコンディションの変化によって車のポテンシャルを活かせなかった」と綴った。
  後半戦最初の予選では大いに苦しんだ角田。アルファタウリのフランツ・トスト代表は「後半戦のユウキに対しては良い結果を期待している」と、これまでよりハードルを上げることを明言しているが(『F1 MAXIMAAL.NL』より)、厳しい状況からの巻き返しを混沌のスパでのレースで見せ、首脳陣を納得させるだけの結果を残すことができるだろうか。チームもSNSで「明日は大きな仕事が控えている」と檄を飛ばしている。

構成●THE DIGEST編集部

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