アービングの1年前の発言にレジェンドのペイトンが“口撃”「コーチ陣をリスペクトすべきだ」<DUNKSHOOT>

アービングの1年前の発言にレジェンドのペイトンが“口撃”「コーチ陣をリスペクトすべきだ」<DUNKSHOOT>

現役時代にトラッシュトーカーとして鳴らしたペイトン(左)が、アービング(右)に苦言を呈した。(C)Getty Images

今年6月、殿堂入りのレジェンド、ゲイリー・ペイトン(元シアトル・スーパーソニックスほか)がリンカーン大学のヘッドコーチ(HC)として複数年契約を結んだとアメリカの複数メディアが報じた。

 カリフォルニア州オークランドで生まれ育ったペイトンにとって、同大はホームタウンにある大学である。NBAキャリア17シーズンを送ったペイトンは、ディフェンスからスコアリングまでハイレベルでこなす万能PGとして鳴らし、オールスター、オールNBAチーム、オールディフェンシブチームにそれぞれ9度選出。1996年にはPGとしてNBA史上唯一となる最優秀守備選手賞に輝いたほか、2006年にはマイアミ・ヒートの一員として優勝を経験した。

 その一方で、試合中にマッチアップ相手を“口撃”する稀代のトラッシュトーカーとしても有名。引退後も自慢のトークを披露しているが、今回の矛先はブルックリン・ネッツのカイリー・アービングへ向けられた。
  昨季開幕前のこと。ネッツには就任1年目のスティーブ・ナッシュHC、アシスタントコーチにマイク・ダントーニやイーメイ・ユドカといった錚々たる顔ぶれが名を連ねたものの、アービングは「僕はこのチームにヘッドコーチがいるとは見ていない。どういうことか分かるよね? KD(ケビン・デュラント)がなるかもしれないし、僕がなるかもしれないね」という言葉を残していた。

 それから約1年が経過し、ネッツはダントーニとユドカがチームを退団。アービングが選手としてリスペクトするナッシュを指揮官に据えたネッツはケガ人続出のなかでイースタン・カンファレンス2位の48勝24敗(勝率66.7%)を残し、プレーオフではカンファレンス・ファイナル進出まであと一歩に迫る戦いを見せた。

 デュラントや途中加入のジェームズ・ハーデンのケガもあり、ネッツはベストメンバーでプレーオフを戦い切ることはできなかったものの、ナッシュは指揮官として選手たちへ親身になって接し、就任初年度としては決して悪くない結果を残した。
  だがペイトンは昨季開幕前の発言に対し、アービングを公の場で口撃した。8月26日(日本時間27日)にYouTubeへ公開されたポッドキャスト番組『Samson Sit-Down』に出演した殿堂入りPGはこのように語った。

「恥じるべきだ。あれはダメな発言だったと俺は思うね。コーチ陣をリスペクトすべきだし、その立ち位置にいる人たちのことをもっとリスペクトしなきゃいけない。もしそうなりたいなら、スーパースターなら話は別だが、俺のところまで来てやるべきことをフロアでやらなきゃいけない。俺だったらあの男に必要なこと全てを持ち込めると思う。ヤツをハッピーにさせて、チームもハッピーな状態をキープできるようにしたいものだね」

 アービングからすれば約1年前の発言を蒸し返される形となったものの、ペイトンはコーチとしてその立場の重要性を痛感しているのだろう。
  ネッツは今夏の補強によって、ウエスタン・カンファレンスのロサンゼルス・レイカーズと並んでリーグ最高級のパワーハウスとなり、今季の目標は優勝以外にない。

 ロースターにはデュラント、ハーデンだけでなく、ブレイク・グリフィンや新たにポール・ミルサップも加入。レギュラーシーズンは誰かを欠いてもある程度は勝てるだろうが、勝負はプレーオフ。ひとつのポゼッションの重要性が増してくる大舞台では、コーチ陣との信頼やチームの団結力が試される。アービングは真のチームプレーヤーとなり、ペイトンに認めさせることができるだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)

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