棚橋弘至がUS王座初防衛! 敗戦も“感涙”の飯伏幸太は「ずっと、ずっと、夢を与え続けてくれる人だな」と感謝

棚橋弘至がUS王座初防衛! 敗戦も“感涙”の飯伏幸太は「ずっと、ずっと、夢を与え続けてくれる人だな」と感謝

IWGP USヘビーのベルトを高々と掲げる棚橋。この男はやはり絵になる。写真:徳原隆元

9月4日、新日本プロレスは、メットライフドームで『WRESTLE GRAND SLAM in MetLife Dome』を開催。新日本としては約7年ぶりとなる同会場でのビッグイベント。その二連戦初日のメインイベントは、IWGP USヘビー級王者の棚橋弘至が、誤嚥性肺炎による体調不良で欠場中だった飯伏幸太を挑戦者に逆指名。大注目のタイトルマッチが実現した。

 序盤は棚橋ペースで進む。王者のいつも以上に厳しいヒザ攻めを受ける飯伏だったが、復帰明けとは思えぬ動きで応戦。次第に一進一退の攻防戦へと転じていった試合に、観客は熱狂の渦に巻き込まれていった。

 試合を決したのは王者の“機転”だった。王者が繰り出したハイフライフローをヒザで迎撃した飯伏が一気に必殺のカミゴェを繰り出す。しかし、ここで棚橋は正調のカミゴェにカウンターのスリングブレイドで応戦。そしてドラゴンズープレックスからハイフライアタックを決めると、勝機と見るやコーナーに駆け上がり、再びハイフライフローを炸裂させてカウント3をもぎ取った。

 試合後、両雄は涙。座例をしてからリングを去った飯伏に初防衛を果たした棚橋は、「皆さんが言えない代わりに俺が言いますね。飯伏、お帰り! まだまだ夢の続きあるだろ? しっかりコンディション整えて上がって来いよ!」とエール。これに飯伏は「もう1回! 試合お願いします! ありがとうございます!」と呼応してバックステージに去っていった。
  最後はファンの拍手に煽られて、エアギター(2回のアンコールあり)からの「愛してま~す!」で叫んだ棚橋は、バックステージでも感慨深げに自信を口にした。

「ありがとうございました。7年ぶりにメットライフドーム大会ができて、7年前はギターで(ジェフ・ジャレットに)ぶん殴られた記憶しかなくて。でも、7年後、見てくださいよ。メインイベンのタイトルマッチで、勝ってんだから。これは『棚橋疲れてない説』がさらに現実味を帯びてきたというか。

 ま、今日のタイトルマッチだけど、ファンのみんなは、飯伏がどういう状態で帰ってくるかというのが気になってたと思うし……。俺も、あんまり情報が入ってこなかったから、予想はできなかったんだけど……、三味線カマしやがったっすね。全然変わってねぇじゃん!素直に、『おかえり』と。まだ、先になるよね。けど、みんなそれぞれの生活、目標に向かって、頑張っていきましょうよ。でね、何かちょっとしたきっかけでいいんで、『あぁ、棚橋、何してっかな?』とか、『あぁ、私、そういえば(急にこみ上げて涙声になり)プロレス好きだったな』とか思い出してもらって。そこには、棚橋がいますから」

 最後は背筋を伸ばして「はい! 明日もあるんで。名古屋、東京ドーム、ロサンゼルス、西武ドーム。4大会連続メイン。この記録はちょっと破られないな。(立ち上がって)ありがとうございました」と締めくくった。 一方、飯伏は床を這いながらインタビュールームに辿り着くと『ここでいいですか』とポツリ。そして机に寄りかかったままで「いやぁ、リングに戻れることがホントにうれしくて……。戻るまで、ホントに自分なりに精いっぱい頑張ったつもりだったんですけど、やっぱり僕のなかで、棚橋さんは、ずっと、ずっと、夢を与え続けてくれる人だなと、改めて思いました」と王者への感謝を口にした。「このタイミングで僕を指名してくれた棚橋さん、あと、ファンの皆さん、そして僕に関わってくれたみんな、ホントにありがとうございます。応援してくれて、本当にうれしかったです。また、また、頑張って、やります。皆さん、ありがとうございました。プロレス、ありがとう」

 7月25日の東京ドーム大会に引き続き、新日本、いや日本プロレス界に棚橋ありを見せつけた素晴らしい試合だった。

◆新日本プロレス◆
『WRESTLE GRAND SLAM in MetLife Dome』
2021年9月4日
埼玉・メットライフドーム
観衆 2095人
▼IWGP USヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
<王者>○棚橋弘至(17分47秒 片エビ固め)飯伏幸太●<挑戦者>
※ハイフライフロー
※棚橋が初防衛に成功

文●どら増田

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