自身を現役PGの「トップ5」と断言したモラント。進境著しい22歳の次なる“野望”<DUNKSHOOT>

自身を現役PGの「トップ5」と断言したモラント。進境著しい22歳の次なる“野望”<DUNKSHOOT>

モラントは1年目に新人王に輝き、2年目の昨季はチームをプレーオフに導くなど着実にステップアップを続けている。(C)Getty Images

メンフィス・グリズリーズのジャ・モラントは、爆発的な身体能力と広いコートビジョン、電光石火のクイックネスを兼備したリーグ有数の若手ポイントガード(PG)だ。

 2019年のドラフト2位は、ルーキーシーズンこそプレーオフ進出を逃がしたが、平均17.8点、7.3アシストの好成績を残して新人王を獲得。昨季はウエスタン・カンファレンス第8シードの座をかけたゴールデンステイト・ウォリアーズとのプレーイン・ゲームを制し、グリズリーズを4年ぶりのプレーオフへと導いた。

 初出場のプレーオフでも、22歳の司令塔はシリーズトップとなる平均30.2点に4.8リバウンド、8.2アシストと上々の成績を残し、第1シードのジャズから1勝をもぎ取る奮闘を見せた。

 9月26日(現地時間)に米メディア『Hoops Hype』へ掲載されたインタビューで、モラントは今季の目標についてこう語っている。

「過去2シーズンよりもいい選手になることが第一だね。そしてオールスターになり、オールNBAチーム入りすることが今シーズンのゴールさ」

 さらに、キャリア全体のゴールについては「オールスターに複数回選ばれること。MVPになること。チャンピオンシップを勝ち取ること」と強調。そして「引退する時に、最も偉大な選手と評されるようになりたい」と高い目標を設定した。
  キャリア2年を終えた時点で、モラントはリーグのPGの中で自身を「トップ5」に位置づけしており、そのほかの4選手にステフィン・カリー(ウォリアーズ)、クリス・ポール(フェニックス・サンズ)、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)ラッセル・ウエストブルック(ロサンゼルス・レイカーズ)を挙げていた。

 とはいえ、リーグにはトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)やルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)、ドリュー・ホリデー(ミルウォーキー・バックス)、マイク・コンリー(ジャズ)といった優秀なPGがおり、モラントが5本の指に入るかどうかは意見が分かれるところだろう。

 モラント自身が目標として掲げたオールスター、オールNBAチーム、さらにはMVPにチャンピオンシップをクリアするには、キャリア平均成功率31.7%の3ポイントの精度向上、さらにはチームがウエストを勝ち上がっていかなければならない。

 将来、NBAの王座獲得を見据えるグリズリーズの現在地について聞かれた司令塔はこう語る。

「僕らは順調に歩みを進めていると感じる。これからも一丸となって向上していかなきゃいけないね。昨季、僕らはすごくいいプレーをしていた。いろんなことを乗り越えて、プレーイン・ゲームズの末にプレーオフまでたどり着いたんだ。そこですごくいいチームを打ち負かさなきゃならなかった。このリーグで勝利を収めることは簡単じゃない。でも僕らは毎晩、コートに立てば最後まで戦い抜いてみせる。激しい戦いの場だからね」 グリズリーズでモラントの相棒を務めるのはフォワードのジャレン・ジャクソンJr.。両者を2010年代にチームを牽引したコンリーとマルク・ガソルに次ぐデュオと評する者もいるが、モラントは冷静にこう分析していた。

「OGたちのことを悪く言うつもりはないけど、僕らの比較というのは、全く異なる人間を比べるようなもの。僕らには明るい未来があり、偉大なデュオになれるように成長を続けていきたい。コンリーとZ-Bo(ザック・ランドルフ)、あるいはコンリーとガソルのようにね」
  2年連続でプレーオフ出場を狙うグリズリーズには、彼ら以外にもディロン・ブルックスやスティーブン・アダムズ、カイル・アンダーソン、ブランドン・クラークといった選手たちがいる。

 だがチームがウエスト上位へと浮上し、覇権争いに参戦するにはモラントのさらなる活躍が不可欠だけに、さらなるステップアップに期待したいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 

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