「行方不明になった」車のバランスに苦しみ“賭けも失敗”の角田裕毅に専門メディアはネガティブ評価&展望

「行方不明になった」車のバランスに苦しみ“賭けも失敗”の角田裕毅に専門メディアはネガティブ評価&展望

ロシアGPでも上位進出を果たせなかった角田。苦境は今後も続くかもしれない。(C)Getty Images

F1第15戦ロシア・グランプリは現地9月26日に決勝が行なわれ、12番手からスタートしたスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は17位に終わった。

 車のグリップ不足に苦労しながらも、予選ではQ2進出で満足感を示し、決勝にも期待を寄せていた角田だったが、やはりここでも問題は改善されず、1周目のターン2で膨らんで最後尾まで落ちるなど、最初から最後まで厳しいレースを余儀なくされることに……。終盤にはソフトタイヤに履き替えた直後に雨となり、すぐにタイヤ交換を強いられるなど、ツキからも見放される格好となった。

 失意の週末を過ごしたルーキーは、チームの公式サイトを通して、「とても残念な1日になりました。レースウィークを通じて車のバランスに苦しみ、今日のレースでも、特に1周目ではコース上に車を留めるのも大変でした。再びポイント獲得を目指すために、リセットして、自分のパフォーマンスのベースラインを見直す必要があります」とコメントを残している。

 ピエール・ガスリーも13位に沈んで2戦連続でポイント獲得を逃したこともあり、「我々の日ではなかった」とSNSに投稿したチームは、また角田について「タフな週末となったが、次戦のトルコGPで立ち直れるように」と綴った。また、チーフエンジニアのクラウディオ・バレストリは「フリーでのラップは悪くなかった」とポジティブな面を挙げながらも、タイヤの選択については「ギャンブルは失敗した」と語った。
  ホンダの田辺豊治TDは「アルファタウリは終始、DRSトレインの中での走行を強いられて思うようにポジションアップができず、また、最後は雨に足を引っ張られる形で、入賞圏外に終わったことは、残念に思っています」とチーム全体の週末をネガティブに振り返り、レッドブルは公式サイトでロシアでの角田を評するのに、「色褪せたパフォーマンス」と厳しい表現を用いた。

 海外の専門メディアの反応も厳しいものとなり、『planetf1』は「ガスリー以上に、角田にとってロシアGPは忘れるべきレースとなった。日本人ドライバーは、バランスの問題でスタートから順位を落としたが、こういった問題は残りのレースでも彼を苦しめることになるかもしれない」、『Motorsport NEXTGEN-AUTO.com』は「失意の予選の後のレースで、日本人は別の困難に苛まれることとなった。終盤の雨も、彼らの結果に好影響を与えることはなかった」と、それぞれ報じている。

『THE RACE』は「ロシアGPの敗者」にアルファタウリを選出し、「惨めな予選と惨めなレース。コントラクターズランキングで5位の座を争うアルピーヌの背中は遠くなった(19ポイント差)」と記述。角田については、「彼はレースの中で“行方不明”になった。ただ、ルーキーにとって今季、こういった状況は決して馴染みのないものではない」と、厳しい内容に終始した。

 ちなみに開催国ロシアのメディアの多くは、同国出身のルーキー、ニキータ・マゼピンがレース中、ターン12で角田に対して「扉を閉めた」ことで、レースディレクターから警告を受けたことを報じている。

 パフォーマンスを発揮する以前の準備段階で問題を抱えることとなった角田。後半戦はまたしてもポイントを獲得することができず、チームとしてもやや下り坂にあるが、2週間後のトルコ・イスタンブールでのレースで、悪い流れを払拭することができるか。

構成●THE DIGEST編集部

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