「彼は後退している」苦戦を強いられたロシアGPでの角田裕毅に専門メディアは軒並み最低採点&酷評

「彼は後退している」苦戦を強いられたロシアGPでの角田裕毅に専門メディアは軒並み最低採点&酷評

決勝ではまったく振るわなかった角田。専門メディアの評価も辛口だ。(C)Getty Images

先週末に行なわれたF1第15戦ロシア・グランプリで、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は17位で決勝レースを終えている。

 フリー走行ではグリップ不足に苦しみ、予選ではQ2進出で満足感を得られたものの、決勝では「1周目はコースに留まるのも大変だった」というほどの車のバランスの悪さによって見せ場を作ることもできず、さらに終盤にはソフトタイヤに履き替えた直後に雨で再度ピットインを強いられるなど、ツキにも見放される形となり、後半戦初のポイント獲得はならなかった。

 レース後は「リセットしてパフォーマンスのベースラインを確認する必要がある」と語ったルーキーに対し、海外の専門メディアは軒並み低評価。10点満点での採点方式を導入しているサイトでは、ドライバー20人中で最低、もしくは最低タイとするところが多かった。最も低い点数をつけたのは『THE RACE』で「2.5」。こちらは単独最低であり、寸評も以下の通り、ネガティブな内容となった。
 「予選ではQ2進出のために堅実な仕事を果たし、問題を抱えた同僚ピエール・ガスリーとのタイム差もわずかだった。しかし、日曜日は長く厳しいものとなった。終盤、チームがソフトタイヤへのチェンジという決定を下さなければ、彼のレースは台無しとはならず、少しは救われたかもしれない。結果はニキータ・マゼピンだけを抑えての17位。角田の進歩は停滞しているように見え、これは懸念すべきことである」

『planetf1』は「4」で、こちらも単独最低。「下部カテゴリーで走行経験があり、好成績も挙げているソチが舞台ということで、今回も良いレースができるかと思われたが、そうはならなかった。予選は悪くなかったが、レースでのペースは終始、非常に悪く、さらに幾つかのミスを犯した。スタートで最後尾まで落ち、レースの終盤はウェットコンディションでさらに苦しむこととなった」と厳しく評した。

 同採点(やはり単独最低)の『F1i.com』は、「2022年の残留によってプレッシャーから解放され、開幕戦バーレーンGPのような力強いパフォーマンスを取り戻すことが期待されたが、残念ながら彼は後退してしまっている。12番手でスタートしたレースでは、車のバランスに苦しんですぐに最後尾に落ち、11番手スタートのガスリーには毎週2秒の差をつけられ、追い抜ける可能性はなかった」と、期待外れの結果であると強調している。
  続いて『CRASH』は同じく「4」も、こちらはニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)、ニキータ・マゼピン(ハース)と並んで最低タイ。寸評では、「予選ではガスリーにわずかなタイム差まで迫ったが、残念ながら彼にとってこの週末のポジティブな出来事はそれが最後だった。日本人ルーキーはオープニングラップの終わりには最後尾に落ちており、そこから順位を上げるのに最後まで苦労し続けた」と綴られた。

 最後にオランダの『RN365』は「5」で、こちらは最低点を免れ、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、マゼピンを上回り、セバスティアン・ヴェッテル(アストンマーティン)と同採点。しかし、寸評がネガティブな内容に終始したことに変わりはない。
 「ルーキーイヤーに勢いを得られずにいる角田にとって、また別の迫力に欠けた週末となった。予選では、チームの戦略ミスに失望させられたガスリーにいつもより近づいたが、決勝レースでは角田の姿を見つけることはできなかった。彼は来季、アルファタウリに残留することが決定しているが、プレッシャーは高まっているに違いない」

 今季のレースの中でも最も厳しい内容、結果となってしまったが、この経験を残りのレースに活かし、進歩を示すことができるか。2週間後の次戦トルコGPでの、角田と車のパフォーマンスには要注目である。

構成●THE DIGEST編集部

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