「新星でなく落下する“流星”かも」奮闘中の角田裕毅に伯メディアが厳格評価! 現状への理解も

「新星でなく落下する“流星”かも」奮闘中の角田裕毅に伯メディアが厳格評価! 現状への理解も

なかなかポイントを稼げずにいる角田。そんな悩ましい日々を送る日本人ルーキーを伯メディアが分析した。(C)Getty Images

今週末より開幕するF1第16戦トルコ・グランプリに向け、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅も準備を進めている。

 本来、この週末には日本GPとして鈴鹿サーキットに2年ぶりに世界最高峰のレースが戻って来るはずだった。だが、コロナ禍によってF1の海外関係者全員の入国が保証できないために中止を余儀なくされた。

 今季でF1からの徹底を発表しているホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは、「本来であれば、日本GPが行なわれるはずだった週末になります。我々のプロジェクトの最終年、そして日本人ドライバーの角田選手のデビューイヤーに、母国であり、我々のホームサーキットでもある鈴鹿でレースができないことを、本当に残念に思っています」とコメントを残している。

 角田も中止が決定してからは、幾度か残念な気持ちを明らかにしているが、現在は気持ちを切り替えているようであり、初体験のイスタンブールでのレースに集中している。後半戦は外的要因もあって、ポイントを獲得できずにいるが、シーズン終盤戦での飛躍に向けて、そろそろ目に見える結果を残したいところだ。

 そんな日本人ルーキーには、海外メディアも注目している。
 F3、F2を1年でクリアし、鳴り物入りでF1デビューしていきなり9位入賞を果たした際には、「新たな主役」として高い評価を受けた。だが、その後は不用意なミスもあって目を見張るようなパフォーマンスが鳴りを潜めている。一時はシート喪失の噂も囁かれた角田が、来季の残留が決定した今、再び上昇を遂げるかどうかが関心を集めている。

 ブラジルのポータルメディア『terra』は、角田について厳しい論調を展開することが多く、彼のデビュー前から「F1でセンセーションを巻き起こし、チームメイトのピエール・ガスリーを心配させるといわれているが、その急速なキャリアアップゆえの経験不足が彼のキャリアに疑問を投げかけるかもしれない」とネガティブな展望を示してもいた。

 そして、今回も「パフォーマンスが低下したベストルーキーの候補者には、“新星”というよりも地上に落下する可能性のある、暴走する“流星”という疑念も生じている」と厳しい見解を記している。 その一方で、「能天気ではいられなくなった彼の将来については、しかし楽観的な見方も失いたくはない」とエールも贈っている。

「ここまで起こっていることは、モータースポーツのメインカテゴリーに弱冠20歳でデビューするというプレッシャーと経験の浅さによるものであることを心から願っている。そして、学び続ける彼が(自宅に設置した)シミュレーターなどによってドライビングを改善し、最終的に良い結果を得られることも」 10月7日に開催されたホンダのオンラインイベントにおいて、角田は「開幕戦で順調だったことでF1を軽く見てリズムを崩し、以降は自信を喪失した」と明かしているが、ルーキーにとっては厳しい条件下で必死にF1に慣れ、結果を残そうとしている。そんな21歳の努力がトルコGP、そして以降のキャリアで実を結ぶかどうか、非常に興味深い。

構成●THE DIGEST編集部

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