ブルズ2年目を迎える“未完のオールラウンダー”。トロイ・ブラウンJr.が「自分がどんな選手なのかを見せつける」と意気込み<DUNKSHOOT>

ブルズ2年目を迎える“未完のオールラウンダー”。トロイ・ブラウンJr.が「自分がどんな選手なのかを見せつける」と意気込み<DUNKSHOOT>

ブルズに加わって初のフルシーズンに臨むブラウンJr.。持ち前の多才さを発揮しローテーションの座を奪えるか。(C)Getty Images

昨季イースタン・カンファレンス11位の31勝41敗(勝率43.1%)に終わったシカゴ・ブルズは、プレーイン・トーナメント進出も叶わず、4シーズン連続でプレーオフ進出を逃した。

 迎えた今夏、ブルズは積極的に補強を断行。サイン&トレードでサンアントニオ・スパーズから元オールスターのデマー・デローザン、ニューオリンズ・ペリカンズから司令塔のロンゾ・ボールを獲得したほか、アレックス・カルーソやトニー・ブラッドリー、デリック・ジョーンズJr.を新たに加え、ロースターを大幅に入れ替えた。

 ザック・ラビーンと昨季途中にトレードで迎えたニコラ・ヴュチェビッチというオールスターデュオのほか、コビー・ホワイト、パトリック・ウィリアムズら若手にこれら新戦力を融合させ、5年ぶりのポストシーズン返り咲きを目指して今季を迎える。

 そんななか昨季から残っている数少ない選手の1人が、4年目のトロイ・ブラウンJr.だ。2018年のドラフト1巡目15位でワシントン・ウィザーズから指名された22歳は、ポイントガード、シューティングガード、スモールフォワードの3ポジションをこなせるオールラウンダーで、今年3月の3チーム間トレードでブルズへ加入。
 「多才さが自分の最大の強み。僕はコート上でどんなこともできるんだ。ディフェンスも、ショットを沈めることも、バスケットへ向かうことも、プレーのクリエイトだってできる」と加入後に語ったブラウンJr.は、ブルズで13試合に出場して平均5.5点、3.4リバウンドを残している。

 ブラウンJr.について、エースのラビーンは「ワシントンでプレーしていた時、彼は常に僕をガードしてきた。彼の挑戦を僕はいつだってリスペクトしていた。それに決して引いたりしない男なんだ」と明かしていた。

 現地時間10月7日(日本時間8日)に『NBC Sports』へ掲載された記事の中で、ブラウンJr.は今季のブルズについてこう話している。

「今シーズン、僕らは全く新しいチームになった。僕としてはコートでプレーし、自分がどんな選手なのかを見せつけるという、やり直す機会を手にした感じさ。今ものすごく快適だし、チームも僕と同じく快適だと感じているさ」
  ブルズの今季の予想スターターはバックコートにボールとラビーン、フロントコートにデローザン、ウィリアムズ、ヴュチェビッチという布陣。ブラウンJr.はホワイトやカルーソ、ジョーンズJr.らとともにセカンドユニットの一員としてプレーすることが予想される。

「僕をスイス・アーミー・ナイフ(便利な男)と感じてくれればいいね。彼(ドノバンHC)がコートで僕を必要としてくれれば、僕はプレーメーキング、リバウンド、ディフェンス、3ポイント、何でもやってみせる。それがこのチームにおける僕の役割だと感じているよ。だから僕はその役割を受け入れて、できる限りベストを尽くしていく」

 ブルズで迎える初のフルシーズンに向けてそう意気込むブラウンJr.について、ビリー・ドノバンHCは「彼はいつシュートするのか、あるいはドライブやパスを選択するのかを理解していく必要がある。それにディフェンスで本当に信頼を得ないといけない。彼は複数のポジションをカバーすることになるかもしれないからね」と指摘する。
  そして指揮官は、グルーガイ(コート上で必要とされることをこなす選手)としての役割を期待しているという。

「彼には自身の能力を上手く使いこなす点において非常に高い理解力がある。彼ならコート上にいるほかの4選手たちを上手く補完できると思う。トロイには自信を持ってほしいね。このチームにおいて、トロイが重要な役割を担っていくことに何の疑問もない」

 キャリア4シーズン目の今季、ブラウンJr.はプレーオフ出場を狙うチームでローテーションの座を確保できるのか。持ち前の多才さを発揮しつつ、プレーの精度を高められるかがカギになりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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