「確実なステップアップ」7戦ぶり予選トップ10入りの角田裕毅をチームも称賛! 専門メディアは「彼はこれを祝うことはなかった」とも

「確実なステップアップ」7戦ぶり予選トップ10入りの角田裕毅をチームも称賛! 専門メディアは「彼はこれを祝うことはなかった」とも

Q3進出を果たしたものの、最終的に10位で終わった角田。9番手スタートとなった決勝では是が非でもポイントを獲得したい。(C)Getty Images

F1第16戦トルコ・グランプリは現地時間10月9日に予選が行なわれ、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は10番手につけ、決勝は繰り上げによって9番手からスタートすることとなった。

 雨の中で行なわれた午前のフリー走行3回目では21周回で全体の8番手となるタイム(1分31秒981)を記録するなど、セッションごとの進歩を感じさせている今GPの角田は午後の予選、Q1ではコースアウトを喫するもラストアタックを成功させて突破、ソフトタイヤで臨んだQ2も0.7秒以上のマージンを持って8番手に入り、オーストリアGP以来7戦ぶりとなるQ3進出を果たした。

 10台による争いでは最下位に終わったことで、予選後には「今日のパフォーマンスにはガッカリしていると言わざるを得ません。車のペースは良いと思うので、もっと上位からスタートできるはずでした。チームは素晴らしい仕事ぶりでしたが、Q3でうまくまとめきれませんでした」との反省コメントを残した角田だが、一方で「ただ、予選でトップ10入りできたことはポジティブですし、今週末の目標はポイント圏内でフィニッシュすることなので、明日の好位置からのスタートでそれを達成できればと思います」とも語っている。
  予選トップだったルイス・ハミルトン(メルセデス)がパワーユニット交換で10グリッド降格となるため、9番手スタートとなる角田。「明日は(Q2で使用した)ソフトタイヤでのスタートになり、周りの車とは異なる戦略になるので、チャンスを活かしきれるように、しっかりと準備をしなければなりません」と意気込み、またSNSでは「チームのおかげでマシンバランスも良く、走るごとに自信を深めることができています。幻となった鈴鹿への思いも込めて、明日は走ります」と力強いメッセージを投稿した。

 アルファタウリは彼に対し、SNSで「ここまで力強い週末を送っている。明日はポイント獲得で締めくくろう!」と期待を寄せた他、チーフ・レースエンジニアのジョナサン・エッドルスは「Q2ではユウキに最高のポジションを得てほしかったので、ピエール(・ガスリー)とは異なり、ソフトタイヤを選択した」と戦略の理由を明かし、チャンスを活かしたルーキーを「今週末のユウキは確実にステップアップを果たした。Q3に戻って来られたのは、素晴らしいことだ」を称えた。
  また、本来は日本GPが開催される予定だったこともあり、レッドブル・グループの4台がスペシャルカラーの車を導入するなど、このトルコGPは今季でF1を撤退するホンダにとっては特別なものとなったが、その中で4台全てがトップ10入りしたことを田辺豊治テクニカルディレクターも喜び、角田については「久しぶりのQ3進出で10番手に止まりましたが、週末を通して徐々にペースを上げてきているので、レースでの良い走りを期待したいと思います」と、こちらも期待を寄せている。
  海外の専門メディアも角田の予選を報じ、イタリアの『MOTORIONLINE』は「日本人ルーキーは彼のAT02を何とかトップ10に導いた。金曜日のフリー走行の後、ファエンツァのチームは報告された数々の問題に対し、夜通しで素晴らしい仕事をやってのけた」とチーム全体を評価した。

 一方、ドイツの『Motorsport NEXT-GEN.com』は「オーストリアGP以降はポイントを獲得できず、夏はパフォーマンスの低下に苦しんだ角田が、イスタンブールでついにトップ10へ」とポジティブに伝えるも、「しかし、彼はこれをパーティーで祝うことはなかった」と綴り、前述の角田の反省コメントを紹介している。

構成●THE DIGEST編集部

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