【名作シューズ列伝】720°ダンクで一躍人気選手に!伝説のストリートボーラー“Air Up There”の「720MID」

人に歴史あり。バスケにスーパースターあり。スーパースターにシグネチャーモデルあり。シグネチャーモデルにBOXあり! 

 今回紹介するのはAND1(アンドワン)から発売されたタウリアン・フォンテネットのモデル。この名前を聞いてもピンと来ない方が多いと思いますが、“Air Up There”や“Mr.720”といったらどうでしょう? 

 ストリートバスケが全盛を極めた2000年台前半、スキップ・トゥー・マイ・ルー(レイファー・アルストン)、プロフェッサーなどの伝説のストリートボーラーが脚光を浴びました。そんななか、188cmと小柄ながら類まれな跳躍力を武器に、2006年の「AND1 Mixtape Tour」“720°ダンク”(2回転ダンク)を披露して一躍人気プレーヤーの仲間入り果たしたのがフォンテネットでした。



 フォンテネットは1983年に テキサス州ヒッチコックで誕生。大学は3つの学校に通い、05年にAND1Mixtape、07年にBall4RealToursに参加します。09年にはアメリカの独立リーグABAのダラス・ジェネラルズに入団したものの、チームは1年で活動停止。結局NBAでプレーすることはありませんでした。



「720MID」は06年の「AND1 Mixtape Tour」で決めた720°ダンクを記念したモデル。日本では07年にスペシャルBOX仕様で300足限定でリリースされました。
  シュータンとシューズのサイドには、彼の出身地であるテキサスと720°ダンクからインスパイアされたロゴマークが入っているほか、ヒールカウンターやシューレースにも720°の商品名とシグネチャームーブ名。シューホールの始まりには愛称の“AUT(Air Up There)”の文字が刻印されています。



 アッパーは、軽量性と通気性を考慮したシンセティックレザー、TPUヒールカウンターが足をしっかりホールド。ソールは高摩耗のラバーを使用しています。構造はシンプルですが、優れたトラクションと耐久性を提供します。



 そしてインソールには伝説の“720°ダンク”が連続写真でプリントされています。 シューズBOXには、“THE SECOND REVOLUTION IS HERE”のメッセージとともにカラーで“720ダンク”の連続写真がプリント。BOX下は、オレンジに白抜きでAND1の「プレーヤーロゴ」が白抜きで並んでいます。

 AND1は前回紹介したベン・ウォーレスをはじめ、クリス・ウェバーやラトレル・スプリーウェル、ステフォン・マーブリーらNBAのトッププレーヤーと契約していました。しかし、スペシャルBOXは非常にレアで、ブランドのフォンテネットに対するリスペクトを感じさせます。



 現在のNBAは過去に比べると選手のスキルとともに身体能力も上がり、試合中でもコンテスト級の一発が披露されるようになりました。しかし、フォンテネットは現代のプレーヤーも真似出来ない技を編み出し成功させたレジェンドでした。
  なお、“720°ダンク”のビデオクリップはYouTubeで閲覧可能です。是非チェックしてみてください。
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 17年にストリートバスケットは「3×3」としてオリンピック競技となり、今夏の東京大会では日本のバスケ界を担う富永啓生や、Bリーグで活躍するアイラ・ブラウンが出場するなど、メジャースポーツになりつつあります。競技者も増える中、フォンテネット級のダンカーは現れるのか注目したいです。

文●西塚克之

【著者プロフィール】
西塚“DUKA”克之/日本相撲協会公式キャラクター「ハッキヨイ!せきトリくん」の作者として知られる人気イラストレーター。入手困難なグッズやバッシュを多数所有する収集家でもあり、インスタグラム(@dukas_cafe)では、自身のシューズコレクションを公開中。ダンクシュートでは名作シューズ列伝『SOLE&SOUL』を連載している。

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