「もっと上手くならなきゃいけない」セルティックスの若きエースが語る東京五輪の経験と“今季への決意”<DUNKSHOOT>

「もっと上手くならなきゃいけない」セルティックスの若きエースが語る東京五輪の経験と“今季への決意”<DUNKSHOOT>

テイタム(右)は今夏のアメリカ代表の活動を通じて、デュラント(左)から多くを学んだという。(C)Getty Images

名門ボストン・セルティックスの若きエース、ジェイソン・テイタムが、キャリア5年目のシーズンを前にさらなる飛躍を誓っている。

 昨季のテイタムは2年連続のオールNBAチーム入りこそ逃したものの、オールスターには2年連続で出場。ルーキーシーズンから主要3部門(得点、リバウンド、アシスト)の数字を着実に伸ばし、平均26.4点、7.4リバウンド、4.3アシストという堂々の成績をマークした。

 ブルックリン・ネッツと相対したプレーオフではシリーズ平均30.6点、5.8リバウンド、4.6アシストに1.2スティール、1.6ブロック。唯一の勝利をあげた第3戦には50得点を叩き出すなど、獅子奮迅の活躍を披露した。

 さらにオフシーズンにはアメリカ代表として東京オリンピックに出場。ケビン・デュラント(ネッツ/平均20.7点)に次ぐチーム2位の平均15.2点をマークし、金メダル獲得に貢献したのである。

 現地10月13日に米メディア『The Undefeated』へ掲載されたインタビューで、テイタムはアメリカ代表で積んだ貴重な経験を振り返っている。
 「自分が学んだことを次のシーズンに持ち込むつもりだ。僕はこの夏、世界のベストプレーヤーたちとともに戦った。練習でKD(デュラント)やブック(デビン・ブッカー/フェニックス・サンズ)といった選手たちとマッチアップしてきた。まるでシーズンが少し早く幕を開けたような感じさ。そして僕は次のステップへと進んでいく」

 今夏のアメリカ代表はデュラントやブッカーをはじめ、NBAファイナルを制したクリス・ミドルトンとドリュー・ホリデー(ともにミルウォーキー・バックス)、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)といったリーグ屈指の実力者たちが名を連ね、見事に大会4連覇を達成。

 ファイナル出場組を除くメンバーとはキャンプを通じて約1か月半にわたってともに過ごしており、そのなかでテイタムは自信をつけていったようだ。

「僕は上手くならなきゃいけない。(リーグで)トップ10かトップ15のうちの1人からトップ5の選手へと自分のレベルを引き上げたい。そのためにも、周囲の選手たちを向上させられるように努力していく」
  9月下旬に米スポーツ専門局『ESPN』が公開したNBAベストプレーヤーランキングで、テイタムは14位という好順位につけたものの、本人としては現状にとどまるつもりはない。

 アメリカ代表でアシスタントコーチを務め、今季からセルティックスの指揮官となったイーメイ・ユドカ・ヘッドコーチも、テイタムの成長に期待を寄せている。

「ジェイソンはケビン(デュラント)がこなしていたことをいくつか見ていたよ。彼にとって収穫になったはずだ。ケビンは毎日の練習に対してものすごくハードに取り組んでいた。彼には練習後にこなすルーティンがあってね。それを何人かの選手たちが見ていたよ。彼が持つワークアウトへの熱意を肌で感じていたんだ」

 8日に『SiriusXM NBA Radio』へ出演した際、指揮官は今夏の代表での経験について明かし、こう続けていた。
 「彼(デュラント)は練習をやって、そこから1対1のルーティンをこなしていた。それもゲームスピードより速くね。若い選手たちがそれを間近で見ていたから、彼らにとって貴重なものとなったはずだ。彼があれだけ活躍できるのは、決して偶然なんかじゃないことが分かったに違いない」

 今季のセルティックスはジェイレン・ブラウンやマーカス・スマートら既存戦力に、アル・ホーフォードやジョシュ・リチャードソン、デニス・シュルーダーといった実力者が加わり、戦力アップに成功したと言っていい。

 だがこのチームがイースタン・カンファレンス上位の戦績を残し、プレーオフを勝ち上がるためには、やはりテイタムの活躍が必須。23歳の若きエースがどのような進化を遂げるのか注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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