ビーチバレー文書偽造の処分案は理事会が差し戻し。第三者員会で外部調査へ。嶋岡会長は早期の引責辞任を否定

ビーチバレー文書偽造の処分案は理事会が差し戻し。第三者員会で外部調査へ。嶋岡会長は早期の引責辞任を否定

嶋岡会長は「第三者委員会の調査を待ち、最後は自分の判断を入れる」と、早期の引責辞任を否定した。写真:北野正樹

日本バレーボール協会(JVA)は10月14日に開いた理事会で、女子代表監督に前女子代表監督でV1リーグ、ヴィクトリーナ姫路の球団オーナー・真鍋政義氏と、男子代表監督に現コーチのフィリップ・ブラン氏の就任を決めた。

 真鍋氏は、監督としてVリーグ男子の新日鉄(現堺)と女子の久光製薬(現久光)の男女チームでリーグ優勝。08年12月に女子代表監督に就任が決まり、10年の世界選手権で銅メダル、12年のロンドン五輪でも銅メダルに導いた。リオデジャネイロ五輪後の16年10月に退任した。

 また、男女強化の責任者、鳥羽賢二・ハイパフォーマンス事業本部長が退任し、後任に矢島久徳・男子強化委員長が、男子強化委員長には前男子代表監督の南部正司氏(パナソニック・ゼネラルマネジャー)が同日付けで就任した。
  一方、ビーチバレー事業本部が国際大会のキャンセル手続きに関連し、選手の診断書を偽造し国際バレーボール連盟に提出していた問題で、JVAが内部のコンプライアンス委員会の調査結果を受けて、ビーチ副本部長の「解雇」と嶋岡健治会長、鳥羽本部長の「けん責」処分を提案したが、理事会は「調査が不十分でいろんなことが見えない。しっかり精査して内容を明らかにすることが必要」と提案を差し戻し、今後、第三者委員会を設置。外部調査に委ねて年内にも結論を出すことになった。

 一部に、当時のJVA幹部が診断書偽造の証拠を隠滅したとの情報もあり、嶋岡会長は「そういうことも含めて第三者委員会に調査をしてもらう」と説明。自身の責任については「監督責任は私にある」としながらも「第三者委員会の調査を待ち、最後は自分の判断を入れる」と、早期の引責辞任は否定した。

 なお、診断書偽造をした副本部長は、派遣元の日本オリンピック委員会(JOC)で、9月30日付けで辞職願が受理されている。公費から支給されている報酬の返還などについて、高野和弘・業務執行理事事務局長は「JOCと相談させてもらう」と明言は避けた。

文●北野正樹(フリーライター)
【プロフィール】きたの・まさき/1955年生まれ。2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。南海が球団譲渡を決断する「譲渡3条件」や柳田将洋のサントリー復帰などを先行報道した。関西運動記者クラブ会友。
 

関連記事(外部サイト)