“見限られた”カーメロの大活躍をレブロン&デイビスが絶賛「隣でプレーできて最高に嬉しい」<DUNKSHOOT>

“見限られた”カーメロの大活躍をレブロン&デイビスが絶賛「隣でプレーできて最高に嬉しい」<DUNKSHOOT>

28得点の活躍でレイカーズを初勝利に導いたカーメロ。3シーズン前には引退の危機に瀕していた男とは思えないパフォーマンスだった。(C)Getty Images

キャリア19シーズン目を迎えたカーメロ・アンソニーは、37歳となった今もなおスコアラーとしての鋭い嗅覚を持ち、貪欲にショットを沈め続けている。

 所属するロサンゼルス・レイカーズは、プレシーズンで6戦全敗を喫し、レギュラーシーズンが開幕してからも2連敗。しかしそんな状況下で、大ベテランは初戦を9得点、2戦目を16得点と数字を伸ばすと、10月24日(日本時間25日、日付は以下同)に行なわれたメンフィス・グリズリーズとの開幕3戦目で、チームを救う大活躍を披露した。

 過去2戦と同様にベンチスタートで迎えたこの試合、カーメロはトップ付近や右コーナーから次々と長距離砲を沈め、フィールドゴール成功率66.7%(10/15)、3ポイント成功率75.0%(6/8)と大当たり。28得点、3リバウンド、2ブロックをマークし、チームの今季初勝利(121−118)に大きく貢献した。
  さらにこの活躍は、チームの勝利だけでなく個人としての偉業達成にもつながった。通算得点でモーゼス・マローン(元ヒューストン・ロケッツほか/2万7409得点)を抜き去り、NBA歴代9位(2万7423得点)に到達したのだ。

「俺は今もプレーできている。正直、それが最も楽しいことだと思うね。19年目なのに依然として自分の仕事をこなせているんだ。ゲームへの情熱は健在だし、毎日練習を重ねて上手くなっていると思う。そして勝利とともに9位になったんだから最高さ。今夜俺たちには勝利が必要だったんだ」

 カーメロは試合後にそう話し、レイカーズの今季初勝利を喜んでいた。グリズリーズはジャ・モラントの40得点を筆頭に、計5選手が2桁得点をマークし、同点7度、リードチェンジ13度という大激闘となったが、接戦を制する原動力がカーメロだったのは間違いない。

 これにはレブロン・ジェームズも「彼はもう長い間やっている。それを見続けていられるなんて素晴らしいことさ。特に(一時期は)彼のことを見限った人たちがいたんだから」と、2003年のドラフト同期を絶賛。
  レブロンが「見限った人がいた」と語ったように、今からほんの3年前、カーメロは“引退の危機”に直面していた。当時所属していたヒューストン・ロケッツと決別してFA(フリーエージェント)となり、他球団からのオファーを待ったものの、獲得を打診するチームは現われず、無所属のまま約1年が経過。しかしその後、ポートランド・トレイルブレイザーズで再び輝きを取り戻し、今季もレイカーズで貴重な得点源として活躍しているのだから、何が起こるかわからないものだ。

 アンソニー・デイビスも「ほんの数年前、誰も彼のことを欲しがらなかった」と切り出し、こう語っている。

「彼はカウントされていなかったんだ。(実力を)疑問視されていた。そこで彼は諦めずにやり続けて、プロフェッショナルであり続けた。そしてポートランドで復活を遂げたんだ。彼は今ここにいて、同じことをやってくれている。このチームに彼がいてくれて光栄だし、彼の隣でプレーできて最高に嬉しいよ」
  シーズンはまだ始まったばかり。カーメロだけでなく、レブロンやドワイト・ハワード、トレバー・アリーザといった大ベテランを多く抱えるレイカーズにとって、ひとまず初白星を手にしたことは朗報と言っていいだろう。

 長丁場のシーズンにおいて、ベンチにカーメロのような爆発力のあるスコアラーがいることは、レイカーズにとっても大きいはず。シャキール・オニール(元レイカーズほか)が保持する歴代8位の通算2万8596得点まであと1173得点の開きがあるが、この試合のようなパフォーマンスを続けることができれば、今季中に追いつくことも決して不可能ではないはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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