「まずいミスが多くある」クリッパーズのエースが新公式球に本音を吐露「同じ感触じゃないし、柔らかさもない」<DUNKSHOOT>

「まずいミスが多くある」クリッパーズのエースが新公式球に本音を吐露「同じ感触じゃないし、柔らかさもない」<DUNKSHOOT>

ジョージはここまでFG成功率49.2%、3ポイント41.1%と好成績を残しているが、ターンオーバーは全試合で3本以上とミスも目立っている。(C)Getty Images

今季ロサンゼルス・クリッパーズでエースを務めるポール・ジョージは、現地時間11月1日のオクラホマシティ・サンダー戦でゲームハイの32得点に9リバウンド、7アシスト、3スティールの大活躍で99-94の勝利へと導いた。

 この試合のジョージは圧巻だった。フィールドゴール45.8%(11/24)、3ポイント62.5%(5/8)、フリースロー83.3%(5/6)と高確率でショットを沈め、今季の平均得点をリーグ2位の28.3点まで伸ばした。

 今季のNBAは開幕から2週間(102試合)を終えた時点で48分間あたりのポゼッション数を示すペースは昨季の99.2から99.9と微増しているが、リーグの平均得点は107.6点と、昨季の112.1点から減少している。

 その要因のひとつはルール変更が挙げられる。今季からリーグは故意に相手ディフェンダーと接触してフリースローを獲得する動きをオフェンシブ・ファウルまたはノーファウルとし、1試合あたりの平均フリースロー試投数は19.9本となり、NBA史上最少ペースとなっている。

 だが、原因はそれだけではないようだ。今季から試合球をスポルディング製からウィルソン製に変更したため、フィールドゴールと3ポイントの成功率が2%ほどダウンし、平均ターンオーバー数は増加している。

「ボールについて言い訳するつもりはない。でも俺はこう言っておく。(これまでとは)違うバスケットボールなんだ。スポルディング製のボールと同じ感触じゃないし、柔らかさもない」

 ジョージはサンダー戦後にそうコメントし、アジャストしている段階だと明かした。米老舗誌『Sports Illustrated』によると、ウィルソン側はボールをこれまでのものと同様に再現するべく努めたと話している。しかし、「今シーズンはまずいミスが多くある。ここまでエアボールもたくさん出ていると思う」とジョージは指摘しており、実際に昨季からショット成功率を落としている選手たちは多い。
  代表的な選手がポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードで、フィールドゴールが45.1%から34.9%、3ポイントは39.1%から23.1%と大幅に低下。

 3ポイントで見ていくと、クリス・ミドルトン(ミルウォーキー・バックス)は41.4%から25.7%、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)は35.0%から23.8%、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)は38.6%から27.1%と、1割以上も落ちている。

「俺は言い訳にしたり、ボールを非難するわけじゃない。けど実際に違うんだ。これは違うボールなんだ」とジョージは語る。

 先日、ジョージのチームメイトで、フランス代表のニコラ・バトゥームは「夏の間にアジャストした。でもFIBAでプレー(国際ゲーム)していれば、違うバスケットボールを使うことになる。僕は以前、違うボールでプレーしていたから、簡単にアジャストできた」と話していたことから、時間が解決してくれることなのかもしれない。

 ほんの数年前。リーグは合成皮革のボールを取り入れるも、不満が続出したためにオリジナルレザーのボールへシーズン中に切り替えたことがあった。ただ、今回はメーカーがスポルディングからウィルソンへ38年ぶりに切り替わった直後だけに、選手たちの不満が噴出したとしても、リーグ側は様子を見ることになりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 

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