角田裕毅がレジェンドたちとPK対決!W杯開幕1年前のカタールで開催されたF1が“サッカー色”に染まった

角田裕毅がレジェンドたちとPK対決!W杯開幕1年前のカタールで開催されたF1が“サッカー色”に染まった

サッカー選手に憧れていた角田。往年の名手たちとのセッションは良い気分転換になったことだろう。(C)Getty Images

現地時間11月21日、カタールの首都ドーハ郊外のロサイル・インターナショナルサーキットでF1第20戦の決勝が行なわれ、スタンドには多くの観客が入り、大いに盛り上がりを見せた。

 レースの前には、開催国の国歌斉唱が行なわれるが、今回のカタールGPではサッカーの統括機関である国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長がジャン・トッド国際自動車連盟(FIA)会長らと並んで姿を見せ、コース上にサッカーのFIFAワールドカップで優勝国に授与される黄金のトロフィーが登場したことが話題になった。

 これは、同日がW杯開幕のちょうど1年前だということで行なわれた特別なイベントであり、来年の大会をアピールする目的で、同サーキットを多くのサッカー関係者が訪問。デイビッド・ベッカム(イングランド)、アンドレア・ピルロ(イタリア)、ロナウジーニョ(ブラジル)、パトリック・クライファート(オランダ)、サミュエル・エトー(カメルーン)、カフー(ブラジル)、マルセル・デサイー(フランス)、マルコ・マテラッツィ(イタリア)といった、多くの往年の名選手たちがドーハに集った。
  また土曜日(20日)の夜には、スターティンググリッド上にピッチが仮設され、サッカー界のレジェンドとF1ドライバーたちによって2つのチームを構成し、PK戦で対決。「チーム・デサイー」はデサイー、ファン・パブロ・アンヘル(コロンビア)、ヤヤ・トゥーレ(コートジボワール)に、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、ニック・デ・ブリーズ(メルセデス・リザーブドライバー)で構成された。

 一方の「チーム・カフー」は、カフー、マテラッツィ、ティム・ケイヒル(オーストラリア)に、ヴァルテリ・ボッタス(メルセデス)、ダニール・クビアト(アルピーヌ・リザーブドライバー)、そして角田裕毅(アルファタウリ)という面々。角田のサッカー好きは有名であり(F1ドライバーになっていなかったら「料理人かサッカー選手になりたかった」と発言)、ユベントスのファンで、お気に入りの選手はパウロ・ディバラとクリスチアーノ・ロナウドと明かしている。
  ピーター・シュマイケル(デンマーク)の守るゴールに各選手が2回ずつシュートを放つこのゲームで、角田は1本目をゴール左隅に力強く蹴り込んで成功し、カフーらと喜びを分かち合ったが、2本目は力み過ぎたかクロスバーを越える失敗で顔を両手で覆うことに。ちなみに子どもの頃は真剣にプロサッカー選手を目指していたというガスリーは、さすがの落ち着きぶりで2本とも成功させている。

 トゥーレがシュートの際に靴を飛ばして笑いを誘うなど、楽しい雰囲気の中で行なわれた対決は、なぜかチーム・カフーの最終キッカーとして、それまで司会を務めていたデイビッド・クルサード(元F1ドライバー)が急遽参戦して外す(GK正面)という結末で、チーム・デサイーが勝利。1998年に母国でのW杯優勝に貢献したキャプテンは「スポーツには世界を変える力がある。ここにいる全ての人を楽しませられて良かった」と語っている。
  そしてF1カタールGPでは、ピルロが母国のチームであるフェラーリのピットを訪れたり、ベッカムがマクラーレンのピットでレースを観戦したりするなど、交流を深めることで、いつになくグランプリはサッカー色の強いものとなり、W杯をアピールするという目的は十分に果たされたようだ。

 一方で、この週末には前FIFA会長で汚職疑惑により2015年に辞職したゼップ・ブラッターが、フランスの日刊紙『Le Monde』のインタビューの中で、11年前に行なわれた2022年W杯開催国の決定時に、当時のフランス大統領だったニコラ・サルコジがFIFA副会長でUEFA会長だったミシェル・プラティニの投票に介入したと告発。「この介入がなければ、カタールでの開催はなかった」と主張し、一方のプラティニが完全否定するなど、政治的な黒い部分も改めて脚光を浴びることとなった。

 いずれにせよ、中東初のW杯開催に向けての準備は着々と進んでいることが、同じく中東の影響力を増していく一方のF1でのイベントによって示されたのは、興味深いものがある。

構成●THE DIGEST編集部

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