「求む!第2の木村沙織、江畑幸子」人気衰退に危機感覚える眞鍋政義が人材発掘に意欲「マイナースポーツになってしまう」

「求む!第2の木村沙織、江畑幸子」人気衰退に危機感覚える眞鍋政義が人材発掘に意欲「マイナースポーツになってしまう」

女子監督に復帰した真鍋氏(右)は「オールジャパン体制」を強調。木村(左)のような人気選手を発掘していくという。(C)Getty Images

5年ぶりにバレーボール、日本代表女子監督に復帰した眞鍋政義氏の壮行会が11月30日に姫路市内で開かれ、眞鍋監督は「オールジャパン体制で、第2の木村沙織、江畑幸子を探していく」と、スター選手と埋もれた人材の発掘を掲げた。

 眞鍋監督は、就任2年目の10年の世界選手権で32年ぶりのメダル(銅)獲得に導き、12年のロンドン五輪でも銅メダル。16年のリオデジャネイロ五輪後に勇退した。
当初は、監督を引き受ける考えはなかったという。東京五輪で1次リーグ敗退が決まったドミニカ共和国戦の翌日から復帰を求める電話がバレー関係者から相次いだが、故郷の姫路市で立ち上げた女子プロチーム「ヴィクトリーナ姫路」のオーナーとして、チームを離れるわけにはいかなかった。しかも、五輪最終予選を勝ち抜かなければならないパリ五輪まで、残された時間はわずかしかない。

 しかし、「パリ五輪に出場出来なければ、女子バレーはマイナースポーツになってしまう」という切実な声に、重い腰を上げることになったという。「選手、監督として各2度の最終予選の経験が必要」という自負もあった。

 就任決定から1か月あまり。東京五輪の反省など現状把握に追われ、ビジョンを示すところまで進んでない中で、約30人の出席者を前に挙げたのがスター選手の発掘だ。
  女子バレーの復活のために、全国的に「サオリン」の愛称で親しまれた木村沙織のような選手の出現を待望する。そこにあるのは、強い危機感だ。「今、男子バレーは石川祐希や西田有志、高橋藍らの人気がすごい」と眞鍋監督。現チームでも古賀紗理那(NEC)や黒後愛、石川真佑(東レ)、石井優希(久光)ら、人気と実力を兼ね備えたスター性を持つ選手は多いが、女子バレーに注目を集めるために、さらなるスター選手を求める。

 さらに目指すのが、当時下部リーグの日立佐和でプレーし、代表入り後、力強いスパイクでロンドン五輪での銅メダル獲得に貢献した、江畑幸子のような隠れた逸材を見つけ出すこと。眞鍋監督が「オールジャパン体制で」と繰り返すのは、すべてのカテゴリーの選手が代表候補であり、それぞれの指導者らの協力が欠かせないためでもある。

 まだ、V1リーグの視察が中心だが、今後、V2リーグや学生の試合などにも足を運び、チームの骨格を固める方針。新チームは、Vリーグが終了する22年4月以降にスタートする。

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文●北野正樹(フリーライター)
【プロフィール】きたの・まさき/1955年生まれ。2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。南海が球団譲渡を決断する「譲渡3条件」や柳田将洋のサントリー復帰などを先行報道した。

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