角田裕毅、満足感と悔しさが入り混じるサウジGP予選8番手。海外専門メディアはパフォーマンスへの賛辞も

角田裕毅、満足感と悔しさが入り混じるサウジGP予選8番手。海外専門メディアはパフォーマンスへの賛辞も

トラフィックの影響でタイムを伸ばしきれなかったものの、8番手スタートは上々だ。(C)Getty Images

F1第21戦サウジアラビア・グランプリは12月4日に予選が行なわれ、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は前戦カタールGPに続いて8番手につけた。

 初日から順調にセッションをこなしている角田は、2日目の午前に行なわれたフリー走行3回目では、全体の4番手となる1分28秒641というベストタイムを計測し、期待を高めて臨んだ予選では、Q2でチームメイトのピエール・ガスリーを上回る5番手につけ、ミディアムタイヤで初めて突破。Q3ではラストアタックでトラフィックにより自己最高結果(オーストリアGPの7番手)の更新はならなかったものの、決勝に期待を持たせるパフォーマンスを発揮した。

「最後のアタックでトラフィックに引っかかってしまいましたが、全体通して悪くない予選でした。チームとともに明日戦います!」と自身のSNSでメッセージを投稿したルーキーは、チームの公式サイトでもこの予選を振り返っている。

「今日は複雑な気分です。予選Q1、Q2のパフォーマンスは素晴らしかったと思いますし、とても満足していますが、Q3でのラストアタックでトラフィックに遭い、タイムを失いました。もっと上のグリッドからスタートできたはずなので、今はフラストレーションを感じています」

「ただ、ポジティブな点もたくさんありました。特に、ミディアムタイヤでQ2を突破できたことで、明日は他のドライバーと同じタイヤでのスタートになります。ここはドライブしていて本当に楽しいコースなので、レースが楽しみですし、ポイントもしっかりと獲得したいと思います」

 満足感と悔しさが入り混じる角田に対し、アルファタウリはSNSを通して「多くのトラフィックがあったにもかかわらず、素晴らしいパフォーマンス」と称賛。また、チーフ・レースエンジニアのジョナサン・エッドルスは、6番手のガスリーと併せて「両ドライバーが全体を通して素晴らしい仕事を果たした」と語るとともに、「どちらもトップ10に入り、決勝ではミディアムタイヤでスタートできる」と、レースにも期待を寄せた。
  パワーユニット・サプライヤーのホンダは「トラフィックの影響を受けたものの8番手からのスタートで、(レッドブル・グループのドライバー4人)全員が、ポイント獲得が見える位置からのスタートとなる」と公式サイトでポジティブに伝えているが、田辺豊治テクニカルディレクターは「トラフィックに引っかかりタイムを伸ばせず、そこまでのペースから見ると残念な8番手という結果になりました」と、悔しさを隠さなかった。

 F1公式サイトは、角田の予選を振り返って「F1のキャリアにおいて、初めてソフトタイヤを使用することなくQ3に到達したが、8番手を超える順位をトラフィックによって阻まれたことに苛立たされた」と記述。海外の専門メディアでも、『THE CHECKERDFLAG.CO.UK』が「ツノダは初めてミディアムタイヤでレースを開始できることをポジティブに感じているが、Q2でのラップが一番良かったことで、もっと上のグリッドに立てたはずだと信じている」と、日本人ドライバーにとってやや悔いの残るものだったと報じた。

 角田が予選後のインタビューで「最終ラップでは、(セルジオ・)ペレスから始まるトラフィックによって時間を失った」と語ったことに注目したのは、メキシコのスポーツサイト『mediotiempo』で、これを自国ドライバーへの“非難”と捉え、「アジア人ドライバーは、貴重な10分の数秒を失ったことで、チェコ(ペレス)を非難することを躊躇しなかった」と綴ったが、これについてオランダの専門メディア『GPBLOG』は「ツノダはメキシコ人ドライバーに腹を立ててはいない」と別の見方を示している。

 また、イタリアの『MOTORIONLINE』も「最後のアタックは台無しにされた」と綴るも、同時に「日本のルーキーはQ2でガスリーよりもラップで優れ、容易に突破した」とポジティブな評価も。他にも、ポーランドの『dziel pasje』は「アルファタウリは予選で再び好成績を収めた」、ブラジルの『F1MANIA』は「若いツノダはセッションを通して、好パフォーマンスを発揮」、スペインの『MOTORLAT』は「予選での見事なパフォーマンス。困難な状況で最大限に機会を活用した」と、個人だけでなく、チーム括りでも、その働きを称賛した。

構成●THE DIGEST編集部

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