話題のB-Girl Naoが語る「ダンサーとして、モデルとして私が心がけていること」

話題のB-Girl Naoが語る「ダンサーとして、モデルとして私が心がけていること」

手で「8」のかたちをつくる“8ROCKS”で撮影 写真:滝川敏之

明日への一歩を応援する「Do My Best, Go!」。第14回は注目の競技ブレイキンからNao(魚地菜緒)さんが登場。プロダンスリーグ「第一生命 D.LEAGUE」の選手としてだけなく、役者やモデルとしても活躍する彼女に、強く、そして美しくいるための日々の食事やコンディションについて話を聞いた。

  ◆   ◆   ◆

――ダンスを始めたきっかけは? その中でもブレイクダンスは選んだ理由は?

「中学校の部活を選ぶ時に、仲の良かった友だちがダンス部入るって決めて、じゃあ私も一緒に入ろうみたいな感じでした。ブレイクダンスを選んだわけでなくて、部のダンスのジャンルがそれしかなかったんです。新入生歓迎会だったかの部活紹介で、先輩たちが踊っているのを見て、なぜか「私でもできそう」って思いました」

――中学3年生の時に「日本中学校ダンス部選手権」で優勝をしていますね。中心選手として活躍されていましたが、すぐ踊れるようになったのですか?

「最初の1年間はずっと同級生の中でも全然というか、いちばんできていなかったかもしれません。でも何がきっかけかわからないですが、一度コツをつかむと、一気にできるようになりました。そんな印象ですね」

――ダンス部の前は何かスポーツをされていたんですか?

「特にしていなかったです。水泳は一度習いましたけど、すぐにやめてしまいましたし。でも、外で遊ぶことは大好きでした。毎日公園に行って、遊具で遊んで、木登りもよくやっていましたね」

――遊びながら、自然に身体がつくられていったと?

「自分ではわかりません。ただ、体育の成績は本当に悪かったですよ。球技とかはたぶん相当ひどいです(笑)」――ダンスはかなりハードなスポーツだと思いますが、食べる方でしたか?

「中学校の時がいちばん量を食べたかもしれません。身長も伸びました。高校生の時は部活というかたちでダンスをしていなかったことあり、中学の頃に比べると練習量は減りました。しばらく同じペースで食べていたので、少し太りましたね」

――現在、プロのダンサーとして食事には気を使っていますか?

「はい。シーズン中は栄養士さんなどにもアドバイスを受けながら、食事を取るようにしています。ただ考えるきっかけになったのは、ダンスというよりもアレルギーとかアトピーとかの症状がひどくなったからです。とくに花粉症がひどくて、その季節になると練習に集中できなくなったことたびたびありました。食べるものによって状態が改善されることもあったので、「ちゃんとしよう」と思うようになりました」

――シーズン中、食事制限などはあるのですか?

「次のラウンドの演技プランによって食事の内容も若干変ってきますね。例えば、自分が持ち上げられて回る役の場合は、相手の負担を考えて体重を少し落とすことを考えますし、逆に自分がハードに動く場合は、スタミナやパワーが必要になるので、少し多めに食べないといけません」

――自炊はされていますか?

「たまにですが、栄養士さんからも野菜を中心に、いろいろな食材を食べるように言われているので、季節的にお鍋やみそ汁をつくります。鍋料理には、きのこもよく使いますよ。主役というわけではないですが、栄養もあって、香りや味がアクセントになるので、重宝しています」

――Naoさんは、モデルとしても活躍されていますが、美しさを保つ上で、取り組んでいること、摂っているものなどはありますか?

「水はたくさん飲みます。美容のためというのもありますが、単純に好きなので。あとは甘いものが食べたかったら、スイーツよりもフルーツ食べるようにしています。お肌や身体のコンディションには腸内環境も大切と聞くので、乳酸菌は摂るようにしています。大事な撮影の前は納豆などの発酵食品をよく食べますね」――昨年から始まったDリーグではKOSE? 8ROCKSのメンバーとして活躍しています。少し前のお話になりますが、メンバーに指名された時の感想は?

「(チームディレクター兼ダンサーを務める)ISSEI君から声を掛けられて、メンバーを見たら、皆ブレイクダンス界の有名人ばかりで、喜びよりも、不安のほうが大きかったです。ちょうど自粛期間中だったので、個人的にダンスのパフォーマンスも落ちていました。モチベーションも、体力も色々と戻さなきゃという感じでしたね」

――2年目を迎えたDリーグ。1年目からの変化を感じますか?

「私のSNSのフォロワー数もかなり増えていますし、ダンスをやっていない人たちからの注目度も少しずつ上がってきているのかなと感じます。私自身もこれからのDリーグに期待をしていますし、楽しみにしています」

――昨年はチャンピオンシップに出場するも第4位という結果でした。今年は少しメンバーも加わりましたが、チームの雰囲気はどうですか?

「何でも言い合えるチームですよ。私も含めて、結構みんな抜けたところもあって、天然かもしれません。ふだんは前へ前へと出る人が少ないのですが、ステージ上でのガンガンいっていて、そのギャップが個人的にはとてもおもしろいです」

――KOSE? 8ROCKSをダンスの魅力は?

「これぞブレイキンっていう、ブレイクダンス。単純に、見た目でもわかりやすく、すごい!と思ってもらえるアクロバティックな技を楽しんでもらいたいです」

――ブレイキンは2024年のパリ五輪で追加種目として加わりました。Dリーグの中でもKOSE? 8ROCKSには注目が集まりそうですが、今季の目標は?

「まずはチャンピオンシップに出場することです。出場枠は6つあるのですが、レギュラーシーズンの上位4チームがストレートインできて、残り2つはワイルドカードになります。もちろん優勝を目指しますが、そのためにも確実にチャンピオンシップに出場しないといけません。ですから12ラウンドが終わる時に、上位4チームに入っていることが目標です」

――目標達成に向けての課題は?

「個人的なことなりますが、チーム状況もあって、すべてのラウンドに出場できるわけではないと思うので、出られる時は、たくさんの人の印象に残るパフォーマンスを見せたい。メンバー外になった時も、ビデオを撮ったり、外から見た感想を言ったり、それから学生の選手もいるのでその代役をしたり、チームをしっかりサポートしていきたいです」――Dリーグが行なわれる東京ガーデンシアターの舞台はエンタメ要素にあふれていますし、観客からの熱気も感じます。ダンサーの人たちも楽しんでいることが伝わってきますね。

「自分は元々ステージに立つのが好きでした。最近はコロナの影響で、その機会が少なくなっていたので、まず立てるステージがあることがうれしいです。それにプラスして、お客さんの反応も!観てくださる方がいるのといないとでは全然違います。踊っている最中もお客さんの表情、動き、反応はしっかりと見えていますよ。だから自分も「よし、頑張るぞ」っていう気持ちが沸いてきますし、多少疲れていても頑張れるんです。Dリーグの場合はとくにステージからの景色を覚えていて、ちゃんと思い出すこともできます」

――意外と冷静なのですね。

「ほとんど緊張はしなくて、逆に楽しんでいます!」

――Dリーグのラウンドは約2週間ごとに行なわれますが、開幕以降はどんなスケジュールで過ごしているのですか?

「試合の次の日は回復に充てるために完全オフです。以降は週4くらいで練習が入っていますが、チームで合わせる必要があるため、メンバーの予定、練習場所の関係で時間はかなり不規則になります。外部の練習に参加することもあるので、シーズン中はほぼ毎日、動いている感じですね」

――メンタル的にきついのは?

「個人パフォーマンスとは違って、チームでパフォーマンスをします。他のメンバーと動きや振りを揃えないといけないので、そこはつねにプレッシャーですね。ほぼ2週間で本番というのに、覚えるのが本当に遅くて……。他のメンバーはさらっとできているのに、私はいつもギリギリなんです。寝る前とか、ふとした瞬間とかに頭の中で振りや動きのことを考えてしまっています」

――その成果を約2分間のパフォーマンスで表現するわけですね?

「日々の努力とかを評価してもらいたいって気持ちもありますが、ダンスはその時のパフォーマンスのみで、採点がつけられます。数分間で表現する、自分を出し切るという難しさはありますが、私には合っていると思っています。ステージ立っている時の自分が、いちばん自信を持っている自分なんです」

――男性ダンサーが多い中で、それについていく、合わせるのはたいへんですか?

「やりづらさはほとんどないです。スピード、パワーみたいなところを男性陣に合わせたいと思ったら、大変だと思いますが、私の場合は、あんまり筋肉を使わずに得意な技ができるので。逆にふわふわしているというか、無重力というか」

――それがチームの中でもよいアクセントになっているのでしょうか。

「そうですね。柔らかさやしなやかさ、華麗さとか。同じ女性の中でも、同じ技ができる人の中でも、自分だけが表現できるものを追求していきたいと思っています」

――コーセーのチームということ、女性にはうれしいサポートとかもあるのでは?

「はい。化粧品をたくさんいただけたり、コーセーのメイクさんにやり方を教えていただけたり、毎日楽しいです!自分ではなかなか買わないものをいただいたときは、新しいメイクにもチャレンジしています」――ダンスは現在、学校教育にも取り入れられています。苦労している子どもたちも多いと思うのですが、上達するコツやアドバイスはありますか?

「周りの目を気にしないことです。恥ずかしがっていると動きも小さくなってしまうので、深く考えず、音を聞いて、とにかく楽しくやってみるといいかと思います」

――音楽は何かされていたのですか? 例えばピアノとか?

「習ったことないですし、音楽もあまり得意ではなかったです。リズム感はもっとひどくて、ある程度のリズムが取れるようになったのはDリーグ始まってからで、加入当初はあまりにもリズム感がなさすぎて、私だけ特別にリズムトレーニングをしてもらっていたくらいです」

――Naoさんの話を総合すると、運動神経やリズム感が高いレベルになくても、ブレイクダンスでは日本のトップクラスになれる可能性があるということでしょうか?

「例えば球技だったら、物を扱うじゃないですか。それは器用さ、不器用さみたいなところも関わってくると思いますし、ブレイクダンサーでも苦手な人はけっこういるかも。それとダンスの中でも、ブレイクダンスは、リズム感に自信がなくても、コツさえつかめれば技ができるようになって、楽しくなっていくパターンもあります。そこからリズムトレーニングなどの技以外のスキルを身につけていったらいいと思います。ケガにつながるので、無理をするのはダメですが、少しずつ身体を慣らしながらチャレンジしてほしいです」

――アスリートとして、食事面で子どもたちにアドバイスするとしたら?

「健康がいちばんだと思うので、無理にダイエットとかはしないで、まずはたくさん食べてほしいですね」

――では、モデルとして、女性へのアドバイスは?

「お水を飲みましょう。お豆腐、納豆を食べましょう!」

【プロフィール】
Nao/魚地菜緒(うおち・なお)
2000年2月26日生まれ。160p
B-girl/KOSE? 8ROCKS所属。東京都出身。
中学校のダンス部でブレイクダンスを始める。エアートラックスやヘッドスピンといった回転系の技を武器に頭角を現わし、10代の頃から多くのダンスバトルやコンテストに出演。ユースオリンピック予選を通過するなど海外の大会でも活躍し、スキルアップさせてきた。2020年より日本発のプロダンスリーグ「第一生命 D.LEAGUE」に参戦。今後の活躍が期待されるダンサーのひとり。役者&モデル「魚地菜緒」 としても活躍中!
KOSE? 8ROCKS ⇒ Twitter  Instagram

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