屈辱の病院送りから1年半。「イノウエ戦から成長した」豪戦士がバンタム級王座戦へのリベンジに意欲「日本でもどこでも行く」

屈辱の病院送りから1年半。「イノウエ戦から成長した」豪戦士がバンタム級王座戦へのリベンジに意欲「日本でもどこでも行く」

井上(右)に文字通りの力負けを喫していたモロニー(左)。彼は世界が目の当たりにした悔しい敗戦から確実に這い上がろうとしている。(C)Mikey Williams/Top Rank

地力の差を思い知らされるような一戦からおよそ1年半。オーストラリアの名手が再起に燃えている。ジェイソン・モロニーだ。
【動画】渾身のストレート炸裂! モロニーを撃破した井上尚弥のKOシーン

 その名が日本でも知れ渡ったのは、2020年10月に行なわれたWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者である井上尚弥(大橋)戦だ。ラスベガスのMGMグランドでの試合は、タイトルを懸けた文字通りの大一番だった。

 しかし、この試合はモロニーにとっては屈辱的な結果に終わった。序盤こそ軽快なステップワークを披露したものの、中盤から防戦一方となり、最後は“モンスター”が繰り出した渾身の右ストレートを顔面に被弾。力なくリングに崩れ落ちた30歳は、病院送りとなった。

 ショックを隠せなかった井上戦。その後、しばらく試合から遠のいていたモロニーだが、昨年8月に行なわれたジョシュア・グリアJr.(アメリカ)戦にフルマークでの判定勝ち。WBCバンタム級シルバー王座についた。

 敗戦のショックを見事に払しょくして新年を迎えたモロニー。ゆえに今年は王座を狙っている。オーストラリアのボクシング専門サイト『Ring News 24』の取材に応じた当人は、こう語っている。

「僕は、あのナオヤ・イノウエとの試合から成長し、バンタム級のトップ戦線にいる選手たちを押しのけるだけの力と自信をつけた。それはグリア戦で十分に証明できた。だから、ノニト・ドネアとやってタイトルを獲得したい」
  さらに「何よりもWBCのタイトルがほしい。それが夢」と強調したモロニーは、「偉大なチャンピオン(ドネア)が統一戦を望むなら、その努力をする。間違いなくいい試合ができるよ」と続け、頂点を見据えた。

「年内に大きなタイトルマッチを実現できれば最高だ。僕は別に何の条件もいらない。日本やフィリピン、アメリカ、オーストラリア。とにかくどこにでも行く。世界チャンピオンになるために必要ならどこでも戦うつもりだ」

 現在、春先にWBCバンタム級1位のナワポーン・ソー・ルンビサイ(タイ)との対戦を目論んでいるというモロニー。はたして、王座戦線へのリベンジに燃える男は、その大願を年内に成就させられるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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