“躍進”アルファタウリの新シーズンを専門メディアが楽観的に展望!角田裕毅には「レッドブルの新たな成功例となること」を期待

“躍進”アルファタウリの新シーズンを専門メディアが楽観的に展望!角田裕毅には「レッドブルの新たな成功例となること」を期待

F1での2シーズン目に向けて準備を整える角田。「僕にとって非常に重要なもの」と本人も意気込んでいる。(C)Getty Images

昨季のF1世界選手権、アルファタウリはコンストラクターズ・ランキング5位を目標に掲げていたが、アルピーヌに対してあと一歩力及ばず、6位に終わった。

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 トロロッソ時代を含めて16年間のF1活動において、142ポイント獲得は最高の成績だったが、わずか13ポイントの差によって最高順位の更新はならず。これについてF1専門メディア『GPFANS』は、この僅差の敗北がイタリアのチームに「悶々とした気分を与えた」としながらも、来季に向けては楽観的な展望を示している。

 その要因のひとつとして同メディアが挙げたのは、「スーパースターの仲間入りを果たした」ピエール・ガスリーの躍進。2019年にレッドブルからわずか半年で“降格”となった際に「夢を打ち砕かれた」フランス人は、しかし翌年に「壮観なスタイル」で復活。そして昨季は、予選グリッドで幾度もトップ5入りしてその力をアピールし、ネガティブなイメージを与えたのはバーレーン、モンツァのレースぐらいだったという。
 「もし、来季もガスリーが同様のパフォーマンスを維持してきたなら、我々見る者は非常にワクワクすることだろう」と期待を寄せるメディアは、またアルファタウリの完璧な準備にも高い評価を下している。車のパッケージの良さは抜群で、とりわけ予選でのパフォーマンスに優れており、ガスリーはもちろん、角田裕毅も各セッションでミスなく継続性を示した場合には、この恩恵に与ることができた。

 このような「信じられない成果」を可能にしたのは、若いエンジニアリングチームの存在であり、昨季、タイトな中段争いを経験したことにより、新たなレギュレーションが施行される新シーズンでは、アルファタウリが勢力分布に大きな変化をもたらす可能性があるという。一方で、今季のレースではチームの戦略が順位やポイントを落とす要因にもなったことを指摘し、この点を改善することの重要性も訴えている。

 そして角田については、開幕戦での9位入賞を果たすも、続くイモラでのクラッシュがグリッド上の最年少ドライバーの自信を奪ったと振り返る。トルコで王者ルイス・ハミルトンを数周にわたって抑え込むなど、その能力を時折垣間見せるも、ミスの多さによって「1年限りのカメオ出演に終わる危険性もあった」というが、最終戦アブダビでの力強い4位フィニッシュが、新シーズンに幾らかの励ましを彼自身に与えたという。
  角田に対して、「2年目ではもっとうまくやる必要がある」と課題を提示した同メディアだが、昨季途中のイタリア移住以降にパフォーマンスが向上したに注目し、レッドブル・グループの“育成”によって、セバスティアン・ヴェッテル、マックス・フェルスタッペン、ジャン=エリック・ベルニュ、セバスティアン・ブエミ、ダニエル・リカルド、カルロス・サインツといった、レッドブルの「成功例」に、この日本人ドライバーも加わることに期待を寄せている。
  角田は「これから始まるシーズンは、僕にとって非常に重要なものです。もちろん、まだ車がどれだけ良いものになるか分かりませんが、ドライバーとしては上手く走り、チームメイトを倒さなければなりません。(F1で1年を過ごして)何を改善しなければならないかが分かったので、それができれば、彼を倒せると思います」(専門メディア『Speedweek.com』より)と語り、昨季来の課題をクリアしようと気合十分である。

 新たなレギュレーションがアルファタウリやドライバーたちに味方するのかどうかを知るには、もうしばらく時間が必要だが、角田がF1界でも屈指の実力を持つと認められた同僚を意識し、チーム内競争を激化させていくことは、アルファタウリやレッドブル・グループにとっての利益となることは間違いないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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