「涙がこぼれた」キングスを退団したハリバートンがトレード時の心情を明かす「彼らは僕を必要としていなかった」<DUNKSHOOT>

「涙がこぼれた」キングスを退団したハリバートンがトレード時の心情を明かす「彼らは僕を必要としていなかった」<DUNKSHOOT>

ペイサーズへのトレードが決まったハリバートン。彼は成立の瞬間、涙が出たという。(C)Getty Images

現地時間2月8日に合意に達したインディアナ・ペイサーズとサクラメント・キングスによるトレードで、ペイサーズは大黒柱のドマンタス・サボニスをついに放出した。

 サボニスを獲得したキングスは、こちらも長らく移籍の噂があったバディ・ヒールドを手放したほか、ベテランビッグマンのトリスタン・トンプソン、さらにはキャリア2年目のタイリース・ハリバートンもトレードに出した。

 2020年のドラフト1巡目12位でキングスから指名されたハリバートンは、196センチ・83キロと細身のポイントガード。1年目の昨季は58試合に出場し、平均13.0点、3.0リバウンド、5.3アシスト、1.3スティールに3ポイント40.9%(平均2.1本成功)を残してオールルーキー1stチームに選出された。

 今季もキングスで平均14.3点、3.9リバウンド、7.4アシスト、1.7スティールに3ポイント41.3%(平均2.0本成功)と好成績を残しており、NBA1、2年目の選手たちとGリーグの選手たちが競演するライジングスターズのメンバーにも名を連ねていた。

 キングスはハリバートンをディアロン・フォックスとともにチームの柱とし、再建を進めていくと思われていただけに、2年目での放出に驚きの声も少なくなかった。

 ペイサーズの一員となったハリバートンは、14日に米メディア『The Player’s Tribune』へ“Life Goes On”と題したエッセイを寄稿。そこでトレードを知らされた際の心境を、次のように振り返った。
 「1分間から90秒間。僕の電話が光っていた。画面を見たらモンテだった。僕らのGM(ゼネラルマネージャー)、モンテ・マクネアーだ。僕は隠したりしない。彼の名前を画面で見た時、僕のハートは沈んでいった。その時終わったんだとわかったよ」

 ハリバートンはマクネアーGMと話したことを明かし、崩れ落ちたという。

「会話は短かった。すごく率直なものだったんだ。『やぁ。君に知らせておきたいことがある。我々はトレードを成立させた。君をインディアナへ送ることにした。幸運を祈る』とね。その後にいくつか言葉があり、お互いに感謝を口にして電話を切って画面を閉じた。で、僕の目からは涙がこぼれてきたんだ」

 ハリバートンはその後インディアナへ向かい、11日のクリーブランド・キャバリアーズ戦に出場。新天地デビュー戦で23得点、6アシスト、3スティールを残すと、13日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦でも22得点、5リバウンド、15アシストを叩き出した。

 チームはいずれも黒星を喫したものの、ハリバートンは新天地で早速好成績を残しており、存在感を発揮している。

「彼らは僕を必要としていなかった。違う方向へ進んだということ。それもビジネスのうちだ。僕はサクラメントに対して多くの愛と信頼を捧げてきた。コミュニティもそうだし、あそこの人たちにもね。でも彼らはこの僕を追い出したということ」

 ハリバートンはメディアの前で感情を露わにしなかったが、心中穏やかではないはず。3月23日にホームで行なわれるキングス戦は、彼にとって特別な意味を持つ試合になりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 

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