“脱レブロン”を目指すキャブズのガーランドが意気込み「自分たちだけのレガシーを作りたい」<DUNKSHOOT>

“脱レブロン”を目指すキャブズのガーランドが意気込み「自分たちだけのレガシーを作りたい」<DUNKSHOOT>

今季のキャブズは司令塔のガーランド(中央)を中心に大躍進を遂げ、4年ぶりのプレーオフを狙える位置につけている。(C)Getty Images

クリーブランド・キャバリアーズは昨季までの51シーズンでプレーオフに22度進出し、2016年にフランチャイズ史上初のNBAチャンピオンとなった。当時のチームはレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、カイリー・アービング(現ブルックリン・ネッツ)、トリスタン・トンプソン(現シカゴ・ブルズ)といった実力差が所属しており、リーグ屈指の強豪として君臨していた。

 しかし、計11シーズン(2003〜10、14〜18)在籍したレブロン時代を除くと、プレーオフ出場はショーン・ケンプやジードルナス・イルガスカス、ブレビン・ナイトらが所属していた1998年まで遡る。

 レブロンは通算得点やリバウンド、アシスト、スティール、出場試合数や出場時間など、多くの球団史上最多記録を保持するだけに、大多数のファンは“キャブズ=レブロン”というイメージがあるだろう。

 現に18年のレブロン退団後チームは低迷。16年のチームで今も所属するのはケビン・ラブ1人だけで、19、20年はわずか19勝、昨季も22勝でイースタン・カンファレンス下位に沈んだ。

 ただ、その間に得たドラフト上位指名権でコリン・セクストン(18年1巡目5位)、ダリアス・ガーランド(19年1巡目5位)、エバン・モーブリー(21年1巡目3位)といったヤングタレントを獲得。

 迎えた今季は開幕直後にセクストンをケガで失ったものの、ガーランドやモーブリー、ジャレット・アレンら若手がステップアップを遂げ、彼らの周囲をベテランのラブや途中加入のラジョン・ロンドが支えて白星を量産。前半戦終了時点ですでに35勝をあげてカンファレンス4位(35勝23敗/勝率60.3%)と快進撃を見せている。
  大躍進の立役者となっているのがガーランドだ。22歳の司令塔はここまで47試合に出場し、キャリアハイとなる平均20.3点、8.0アシスト、3.3リバウンドをマークしている。

 昨夏の東京オリンピックに向けたアメリカ代表のトレーニングキャンプで、セレクトチーム(練習相手)の指揮を執ったエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)は当時をこう振り返る。

「我々がメインチーム(アメリカ代表)とスクリメージ(練習試合)をした時、これまでとは違うダリアスを見ていたはずだ。彼はもの凄くいいプレーをしていた。ジムにいた皆がそれに気付いていたんだ。それもあって、彼ら(代表チーム)はケガで人数が揃わなくなった時に彼をセレクトしてプレーさせていたよ」

 今季リーグで平均20.0点、8.0アシスト以上をクリアしているのはジェームズ・ハーデン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ/22.5点、10.2アシスト)、トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス/27.8点、9.3アシスト)、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス/27.5点、9.0アシスト)とガーランドのみ。

 キャリア3シーズン目でオールスター入りし、自身初のポストシーズンを目指す若手ガードはレギュラーシーズン後半戦に向けてこう意気込んでいる。

「このチームの皆は自分たちだけのレガシーを作りたいんだ。レブロン不在でもクリーブランドを有名にしたいということ。それはこのチームの皆にとってもの凄く大きな意味がある。クリーブランドで再建し、復活したことになるからね」

 イーストは首位タイのヒートとシカゴ・ブルズから、7位のトロント・ラプターズ(32勝25敗/勝率56.1%)まで7チームが5ゲーム差という大混戦。そこで“脱レブロン”を目指すキャブズが団子レースを生き残り、プレーオフへとたどり着くことができるのか。2月24日から始まる後半戦における見どころのひとつと言っていいだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
 

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