“Zマーク”を示したロシア選手に伊体操界の英雄が憤慨!「嘆かわしく、理解しがたい」とさらなる制裁を主張

“Zマーク”を示したロシア選手に伊体操界の英雄が憤慨!「嘆かわしく、理解しがたい」とさらなる制裁を主張

かつて五輪王者となった世界的名手のケキ。彼は、現体操界の俊英が見せた愚行に怒りを露わにした。(C)Getty Images

体操のロシア人選手が見せた行動が波紋を広げ続けている。

 現地時間3月6日にカタール・ドーハで行なわれた体操のワールドカップで、男子平行棒で、ROC(ロシア・オリンピック委員会)のイワン・クリアクが銅メダルに輝いた。その20歳が、表彰式で問題となる行動を見せる。

 金メダルのイリヤ・コフトゥン(ウクライナ)の横に並んだクリアクは、自身の胸元に白いテープで作った「Z」の文字を貼りつけたのだ。「Z」マークはウクライナに侵攻したロシア軍の戦車や車両に描かれているもので、侵攻を支持するシンボルとなっている。

 本人は、「考えられる、なにもかもが禁止されていた。だから僕は“どこから来たのか”を示したかった。それだけ」と説明。そのうえで「結果を恐れてはいなかったよ。だって誰かを傷つけようと思ってやったわけではないし、Zは“勝利”と“平和”を意味するものだった」と強調した。

 無論、侵攻を支持する行為には、非難が殺到。そのなかで、痛烈な言葉で批判したのは、イタリア体操界の英雄であるユーリ・ケキ氏だ。

 1996年のアトランタ五輪で金メダルを獲得した往年の名手は、地元メディア『Vanity Fair』に対して、「個人的にクリアクと知り合いというわけではないが、私はあの振る舞いにショックを受けたよ」と見解を示した。

「彼はとても若い。だから、世界で何が起こっているのかを十分に理解していないのだろう。しかし、若さを理由に、彼が見せたあのジェスチャーを正当化したり、処罰を軽減したりすることはできない。実に嘆かわしく、理解しがたいものだ」
 さらに「FIG(国際体操連盟)が速やかに介入し、クリアクに制裁を加えるために、具体的な行動をとるべきだ」と主張した52歳は、「彼がやったのは明らかに愚かな振る舞いだ」と糾弾した。

「もちろん、クリアクが自ら謝罪するのが正しい。だが、残念ながらそうはいかないと思う。彼自身が自らの行動の悪質さに気づいていることを望むけど、私はこれまでロシアの選手たちと話してきたなかで、彼らが自由に自分を表現することを恐れているという印象を持った。だから、謝罪は難しいはずだ」

 すでに「(独立機関の)体操倫理財団に懲戒手続きを開始するように求めた」と声明を発表しているFIG。すでにロシアとベラルーシの選手と関係者はFIGが管轄する国際大会への出場を禁じられているが、これ以上の処分がクリアクに下されるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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