ロシアの“皇帝”ヒョードルの引退試合はウクライナ侵攻で幻に? ベラトールCEOが「赤の広場での開催が承認されていた」と告白

ロシアの“皇帝”ヒョードルの引退試合はウクライナ侵攻で幻に? ベラトールCEOが「赤の広場での開催が承認されていた」と告白

PRIDEのヘビー級王者としても名を挙げたヒョードル。日本でも馴染みのある猛者のラストマッチ開催が危ぶまれている。(C)Getty Images

名戦士の引退試合の行方が錯そうしている。元PRIDEヘビー級王者のエメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)のそれだ。

 すでに引退を表明している“皇帝”は、総合格闘技団体「ベラトール」との3試合の引退ツアー契約を締結。その第1戦目となった19年12月のクイントン・ランペイジ・ジャクソン(米国)戦はKO勝ち。母国での凱旋試合となった昨年10月の2戦目も、ティム・ジョンソン(米国)から106秒の秒殺KOを飾っていた。

 残すは1試合。45歳となったレジェンドの花道は大いに注目を集めていた。だが、先月24日からロシア軍によるウクライナ侵攻が勃発。これにより、母国で予定されていた引退試合は暗礁に乗り上げる形となった。

 無論、格闘技ファンにとっては待望の一戦だ。しかし、ウクライナでの戦火が深刻化するなかで、状況は芳しくない。米格闘技専門メディア『MMA Junkie』によれば、ベラトールのスコット・コーカーCEOは、「今年中にモスクワでやることは絶対に不可能だ」と説明。そのうえで、実現間近だったヒョードル引退試合の構想を明かした。

「モスクワでは素晴らしいショーの計画が組まれていたんだ。これは言ってはいけないことかもしれないが、我々は赤の広場で試合をすることを承認されていた。間違いなく英雄を送り出すには、これ以上ないものになると思っていた」
  代替地となる舞台はいまだ不透明なままだ。一部報道では、ベラトールが拠点を置くアメリカや、ヒョードルにゆかりのある日本での開催も囁かれた。しかし、コーカーCEOは「まだ何も決まっていない」と断言。そのうえで、こう続けている。

「もう明らかな理由によって、我々はあそこ(モスクワ)で引退試合をするつもりはなくなった。いまは方針転換をして、何か別の素晴らしい場所を探している真っ只中だ。彼には素晴らしい送別の舞台を用意したいんだ。ただ、この状況ではどこにするべきかは分かっていないよ」

 母国のウクライナ侵攻によって引退の場を失ったヒョードル。レジェンドのラストマッチは、無事に開催されるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
 

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