「F1に希望をもたらす若者」角田裕毅とミックの飛躍に海外メディアが期待!トスト代表も「ワイルドな日本人」「賢いドライバー」と彼らに賛辞

「F1に希望をもたらす若者」角田裕毅とミックの飛躍に海外メディアが期待!トスト代表も「ワイルドな日本人」「賢いドライバー」と彼らに賛辞

同期の角田(左)とミック(右)の活躍に期待するものは多い。アルファタウリのトスト代表もその一人だ。(C)Getty Images

間もなく2022年F1世界選手権が開幕するが、2年目を迎える2人のドライバーに少なからぬ注目が集まっている。

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 思い起こせば昨季、角田裕毅(アルファタウリ)、ミック・シューマッハー、ニキータ・マゼピン(ともにハース)の3人が最高峰レースに昇格し、ほとんどマシンに慣れる機会を得られないまま戦いに臨むことを強いられ、それぞれ苦労を伴う1年を過ごしたが、その中で様々な経験を積むこととなった。

 今季、ロシアのウクライナ侵攻に端を発し、ハースがメインスポンサー「ウラルカリ」との契約を発揮したことからマゼピンはシートを失い、「2021年組」は2人だけで2年目のシーズンを迎えることとなったが、ともに才能の高さを認められているだけに、新レギュレーション下の新たなF1で飛躍を遂げる可能性もある。
  ブラジルの総合メディア『terra』もこの日独のタレントに注目。「F1への適応は簡単ではなく、昇格してすぐに成功を収めるドライバーはほとんどいない中で、2021年に難しい1年を過ごしたミックとツノダだが、2022年は才能を発揮するチャンスがある」と期待を寄せている。

 昨季、F2を制してF1に昇格した「皇帝二世」は、ルーキーイヤーは明らかにハースのマシンが他チームと比べて性能が劣ったため、ほぼ全てのレースで後方を走ることを余儀なくされたものの、その中でもチームメイトを大きく上回り、時折、ウィリアムズの前を走るなど、車から持てる力以上のものを引き出したことで、彼に高い評価を下す海外メディアも少なくなかった。

 ただ、『terra』は「不安定な車を駆りながらトルコGP(予選Q2に進出して14番手)などで小さな成功を収めたとはいえ、一方で幾度もクラッシュを喫して合計400万ユーロ(約5億2000万円)もの修理費用をチームに強いたという事実を正当化することはできない」と指摘している。特に今季はチームの予算の上限が引き下げられており、クラッシュは絶対に避けなければならない。

 今季について同メディアは、ケビン・マグヌッセンというベテランをチームメイトに持つことがポジティブに働くと見ており、またF3、F2ともにシーズン2年目でタイトルを獲得したという過去も、彼への期待を高める要素だと指摘。そして何より、合同テストで上位のタイムを計測するなど、競争力が高まっていることを示したことで、バーレーンGPでの彼のパフォーマンスに対する興味は高まる一方だという。
  対して、角田の2021年については、「AT02」という優れたマシンを与えられたことで、ミックら同期のライバルを寄せ付けなかったものの、彼はチームメイトのピエール・ガスリーの影に完全に隠れることになり、この飛躍を遂げたフランス人ドライバーから70ポイント以上も引き離されることになったことを紹介している。

 しかし、アルファタウリはルーキーをチームの迎えるリスクを承知し、また角田の才能とその引き出し方も理解しており、彼らは1年目を学習期間であると割り切って、2022年に「成果を享受するつもり」でいると記述。実際、バルセロナでの合同テストで、日本人ドライバーのパフォーマンスはフランツ・トスト代表をすでに驚かせており、成熟しつつあるドライバーとしてエンジニアに良いフィードバックを与えてもいるという。
  このように、互いにF1でのキャリアを続けるための大きな課題を抱えながらも、2年目に向けて明るい展望も示されているミックと角田。同メディアは「この2人は2022年のF1に希望をもたらす若者たちである」と綴って、記事を締めた。

 ちなみに、アルファタウリのトスト代表もドイツの放送局『n-tv』で角田とミックについて言及しており、前者については「ワイルドな日本人」であり続けることを望み、「彼が速ければ、ガードレールに車をぶつけても問題はない。彼を飼い慣らしたくはない」と表現。後者については「偉大なタレントのひとりで、彼には素晴らしい未来が待ち受けている。ミックはレースやチャンピオンシップに勝つ方法を知っている、とても賢いドライバーだ。それはF1で成功するのに役立つだろう」と賛辞を贈っている。

 昨季は直接対峙する場面はほとんどなかったこの同期の2人が、2022年ではF2時代のようにバトルを展開することはあるだろうか。そして勝つのは!? 多くの興味を提供する新シーズンのF1で、この「2021年組」の対決にも注目してみてはいかがだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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