「ジョーダンはピッペンなしでも勝てた」泥沼化する“最強デュオ”の関係性に元同僚が言及<DUNKSHOOT>

「ジョーダンはピッペンなしでも勝てた」泥沼化する“最強デュオ”の関係性に元同僚が言及<DUNKSHOOT>

2人の元同僚オークレーは、ジョーダン(左)とピッペン(右)のどちらが上かという議論について「スコッティは勝てない」と語った。(C)Getty Images

マイケル・ジョーダンとスコッティ・ピッペンは、かつてシカゴ・ブルズで2度の3連覇を果たした史上最高のデュオのひとつだ。しかし現在は確執が泥沼化し、「どちらが選手として上か」といった比較論にまで発展。そのなかで、元同僚のチャールズ・オークレーは、独自の視点で見解を述べている。

 ジョーダンとピッペンは、後者がNBA入りした1987年から6シーズン、そして前者が最初の現役引退から復帰した1995年3月から3シーズンと2か月、ブルズで共闘。その間、6回出場したNBAファイナルすべてで優勝し、黄金期を築いた。

 歴代トップのキャリア平均30.1点を誇るジョーダンが不動のエース、それを攻守万能なオールラウンダーのピッペンがサポート。阿吽の呼吸を見せた2人は、ファイナルでチャールズ・バークレー&ケビン・ジョンソン(フェニックス・サンズ)、ゲイリー・ペイトン&ショーン・ケンプ(シアトル・スーパーソニックス/現オクラホマシティ・サンダー)、ジョン・ストックトン&カール・マローン(ユタ・ジャズ)など、強力なライバルたちをねじ伏せてリーグを席捲した。
  そんな2人の間に亀裂が入るきっかけとなったのは、2020年4〜5月に米スポーツ専門局『ESPN』で公開されたブルズのドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』。チームのリーダーだったジョーダンが仲間を叱咤激励して奮起を促し、栄光へと導いたように描かれた一方、開幕前に足首の手術を遅らせたピッペンは“セルフィッシュ”な判断だったと非難された。

 ピッペンは「不満なんか持っていない」と発言していたが、昨年11月に発売した自伝『Unguarded』で「マイケルがバスケットボールを台無しにしたと言ってもいいかもしれない。1980年代は全員がボールを動かし、チームのためにパスをしていた。それは1990年代に途絶えた」と綴り、かつての相棒に公然と牙をむいた。

 1995−96シーズンに数か月間、ジョーダン&ピッペンと同僚だったジョン・サリーは、「ピッペンは私が一緒にプレーしたなかで最も熟練した選手だった」と主張。名手ペイトンも「ピッペンなしではあの強いブルズはなかっただろう」とピッペンの存在感の大きさに同調するなど、現役選手やOBを巻き込んでの論争は今なお続いている。 そのなかで、1987−88シーズンにブルズでジョーダン&ピッペンと共闘し、その後は宿敵ニューヨーク・ニックスの一員としてブルズとライバル関係を繰り広げたオークレーは、米メディア『CLUB SHAY SHAY』で過去のデュオを引き合いに出しながら持論を展開した。

「スポーツの世界では、多くの選手が何年にもわたって一緒にプレーしてきた。それは、別に友情のためではなく、チャンピオンシップに勝つためであり、試合が好きだからだ。マジック(ジョンソン)&カリーム(アブドゥル・ジャバー/ロサンゼルス・レイカーズ)、シャック(シャキール・オニール)&コビー(ブライアント/レイカーズ)、スコッティ&マイケル。彼らは1人ではなく、コンビでチャンピオンシップを勝ち獲った。マイクとスコッティの問題は、『ザ・ラストダンス』以外のことだと思う。

 スコッティはデニス・ロッドマンらのようにトップ記事にはならなかったからね。でも、マイクはスコッティがいなくても勝てたと思う。ロッドマンは素晴らしい“第3の車輪”だった。バットマン(ジョーダン)のサイドキックとして、スコッティはポジティブな方法でもっとプレーすべきだったと思う。でも、マイクが遠隔操作していた。スコッティがマイケルよりも優れているという主張があるが、スコッティは(その議論に)勝てないだろう」
  ジョーダンをエースとしていたブルズは、1987−88シーズンから3年間、“バッドボーイズ”の異名を取ったデトロイト・ピストンズの壁を越えられず、プレーオフで敗退を喫した。

 ピッペンが頼れる“第2の男”に成長した1990−91シーズンにピストンズを破り、3連覇をスタートさせたことを考えれば、ピッペンの存在が大きかったことは言うまでもないが、オークレーの意見は異なるようだ。

 オークレーは今年1月に『The Bill Simmons Podcast』に出演した際、ジョーダンとピッペンの関係は「終わった」と断言していた。その後、話をすることもなく、“冷戦”状態が続いている両者だが、どのような結末を迎えるのだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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