「彼との契約を即刻解除した」“Zマーク”を着用した東京五輪金メダリストに大手スポンサーが怒りの声明!

「彼との契約を即刻解除した」“Zマーク”を着用した東京五輪金メダリストに大手スポンサーが怒りの声明!

東京五輪では金2個、銀1個と3つのメダルに輝いたリロフ。だが「Zマーク」の着用はその名声に小さくない影響を及ぼした。(C)Getty Images

東京五輪の競泳で3つのメダルに輝いたロシアの若武者が、大きな代償を支払うこととなった。

 英メディア『inside the games』によると、水着メーカーの世界的ブランドである『スピード』社がロシア出身のスイマー、エフゲニー・リロフとの契約を解除したという。同社が問題視したのは、先週金曜日にモスクワのルズニキ・スタジアムでおよそ10万大観衆を集めて開催された「クリミア併合8周年記念コンサート」にリロフが参加し、胸にZマークを着用して登場した振る舞いだった。
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 ロシア軍のウクライナ侵攻作戦が始まって以降、「Z」はロシアの戦車や車両に描かれている文字で、侵攻を支持するシンボルとなっている。リロフは他の7人の著名アスリートたちとセレモニーの壇上に上がり、観衆から拍手喝さいを浴びた。

『スピード』社は声明文で「ルズニキ・スタジアムでのイベント参加を受けて、我々はエフゲニー・リロフとの契約を即刻解除した」と記し、「我々は可能な限りのもっとも強い形で、ウクライナでの戦争を非難する。そして戦禍によって苦しむウクライナの人びと、アスリートや仲間たちとの連帯を示す」とスタンスを明確にした。

 さらに同社は、リロフに支払われるはずだった残りのスポンサー料に関し、国連を通してウクライナ難民救済基金に寄付することも発表している。
 
 加えて、リロフの行動はFINA(国際水泳連盟)をも刺激した。IOC(国際オリンピック連盟)やFIFA(国際サッカー連盟)などが、続々とロシアおよびベラルーシ選手団の国際大会出場を禁止するなか、FINAは「中立な立場としての個人参加」を認めている数少ない団体のひとつだ。しかし、FINA広報は『inside the games』の取材に対して、「FINAはリロフのルズニキ・スタジアムでのイベント参加に深い失望を感じている。独自の調査を進めるだろう」と、なにかしらの制裁に踏み切る可能性を示唆した。

 東京五輪では背泳ぎの100メートルと200メートルで金メダルを獲得し、フリーリレーでも銀メダルを手にした25歳。ウラジーミル・プーチン大統領にも激賞されてロシアの国民的英雄となったが、世界的な声価は地に堕ちてしまった印象だ。『inside the games』は「モスクワに近いロブニャで、リロフは警察官を務めている。コンサートの参加に選択の余地は与えられていなかっただろう」とも伝えている。

構成●THE DIGEST編集部

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