ビッグ3不在のウォリアーズがイースト首位ヒートを撃破!カーHC「最も重要なのは、前へ進むこと」<DUNKSHOOT>

ビッグ3不在のウォリアーズがイースト首位ヒートを撃破!カーHC「最も重要なのは、前へ進むこと」<DUNKSHOOT>

不在のカリーに代わって攻撃の核を担うプール。3月は平均24.5点とチームを牽引している。(C)Getty Images

「オーランド・マジックを軽蔑しちゃいない。だがあのチームはリーグでもワーストチームのひとつ。ああいうチームと渡り合えなければ、上位チーム相手に渡り合えるわけがない」

 現地時間3月22日のマジック戦、ゴールデンステイト・ウォリアーズは20勝53敗(勝率27.4%)でイースタン・カンファレンス14位の相手に90−94で敗戦。16日のボストン・セルティックス戦の前半にステフィン・カリーがケガで離脱後、その試合を含めて3連敗を喫し、ドレイモンド・グリーンは悔しさをぶちまけた。

「俺たちのプレーはソフトだった。愚かなプレーをしてしまっている。上質なバスケットボールができていないし、パンクしてしまっている。そんな状態じゃ勝つのは難しい。それが今の俺たちなんだ」

 カリーが左足の靭帯捻挫で不在のなか、マジック戦ではジョーダン・プールがゲームハイの26得点に6アシスト、クレイ・トンプソンが15得点、2スティール、オットー・ポーターJr.が14得点、15リバウンド、ジョナサン・クミンガが14得点、アンドリュー・ウィギンズが13得点をマークするも、勝ち切れなかった。
  すると翌23日に迎えたマイアミ・ヒート戦。ウォリアーズはイースト首位の47勝25敗(勝率65.3%)を記録する強豪との対決を前に、グリーンとトンプソン、ポーターJr.を休養させる決断を下した。

 ホームで26勝9敗を誇るヒートを相手に、劣勢を強いられるのは明らかだった。それでもウォリアーズは1点リードで迎えた第4クォーターを37−24と制し、118−104で金星を手にした。

 30得点、9アシストと前戦に続いてゲームハイの活躍を見せたプールを筆頭に、ウィギンズとクミンガ、デイミオン・リーがそれぞれ22得点の活躍。さらにゲイリー・ペイトン二世が11得点、ネマニャ・ビエリツァが9得点、6リバウンド、5アシスト、ケボン・ルーニーが16リバウンド、2スティールとそれぞれが奮起し、連敗を3でストップさせた。
  ウォリアーズはこの試合を終えて48勝25敗(勝率65.8%)でウエスタン・カンファレンス3位。2位のメンフィス・グリズリーズ(50勝23敗/勝率68.5%)と2.0ゲーム、4位のユタ・ジャズ(45勝28敗/勝率61.6%)とは3.0ゲーム差とひっ迫した状況のなか、スティーブ・カーHCはベテラン勢を休ませたのはチームとしての“プロセス”を遂行した結果だと明かした。

「我々はトレーニングスタッフとプロセスを続けていこうと話している。ケガをしている選手やケガから回復している最中の選手たちには休養を与えて、リスクを冒さないようにね。今回(ベテラン勢を)欠場させたのはあくまで我々のプロセスであって、前試合の結果によるものではない」
  カリー、トンプソン、グリーンという強固な核を擁するチームは、2015年から19年にかけて5年連続でNBAファイナルまで駆け上がり、3度の優勝を飾った。プレーオフを逃した2シーズンを経て今季は再び優勝候補の一角へと舞い戻ったが、球団が見据えているのは今だけ勝てればいいチームではなく、ヤングコアを育成して今後10年以上にわたって覇権争いへ参戦できるチーム構築だ。

「我々にとって最も重要なのは、外野の雑音やシーズン中の浮き沈みに屈することなく、前へと突き進むこと」(カーHC)。ヒート戦は、まさにそれが明確化されたゲームだったと言えるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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