怪物シャックに「少し及び腰になった」ことを明かしたジョーダン。恐怖心を克服した理由は「彼は優しすぎた」<DUNKSHOOT>

怪物シャックに「少し及び腰になった」ことを明かしたジョーダン。恐怖心を克服した理由は「彼は優しすぎた」<DUNKSHOOT>

1度目の現役復帰時、ジョーダン(左)はシャック(右)に「少し及び腰になった」という。(C)Getty Images

マイケル・ジョーダンと言えば“バスケットボール界の神様”“史上最高のプレーヤー”と呼ばれるレジェンド中のレジェンドだ。そんな彼が、最初の現役引退から復帰した1994−95シーズン時、恐怖心を感じた選手がいたという。

 ジョーダンは1984〜93、95〜98年にシカゴ・ブルズでプレーし、1991〜93、96〜98年にそれぞれ3連覇を達成。スコッティ・ピッペンとの強力デュオで、並み居るライバルたちを退けていった。

 前期3連覇を成し遂げた直後の1993年10月に電撃引退を発表すると、野球に転向して約1年半、MLB挑戦に身を投じたのち、1995年3月に「I’m back」の名台詞とともに現役復帰。野球用の身体になっていたため、1994−95シーズンはブランクを感じさせるプレーも多かったが、ジョーダンは『The Ringers』のジャッキー・マクマラン記者がホストを務めるポッドキャスト『Icons Club』で「野球から戻って、シャックと対戦した時のことを誰かに話したかどうか分からない」と、当時猛威を振るっていたシャキール・オニールと対峙した時のことを振り返っている。

「シャックは私が今まで観たなかで、フィジカルの観点において最も大きい選手だった。野球から戻った時、あの巨漢に少し及び腰になった」

 バスケットボール用の身体が鈍っていたため、怪物センターとしてリーグを席巻していた若き日のシャックに、少し気圧される部分があったというジョーダン。実際、1995年3月のオーランド・マジック戦では、フィールドゴール23本中7本成功の21得点にとどまり、チームも99−106で敗戦。同年プレーオフのカンファレンス準決勝でもシャック&ペニー・ハーダウェイ擁するマジックに2勝4敗で敗れている。
  もっとも、負けず嫌いのジョーダンがそのまま怯えたままで終わるわけもなく、ある出来事で自分の心持ちも変わったことを明かしている。

「シャックと対峙した時の戦い方を理解していなかった。そのまま(ドライブで)向かっていくのか、それとも止まってプルアップジャンパーを打つのか。彼の元に攻め込んで、コートに打ち付けられた。その時、彼は私を起こそうと手を伸ばした。いいヤツだったんだ。もし古い時代の猛者たちみたいに、私をまたいで立ち去っていたら、私は怯えていただろう。でも、彼の心は優しすぎた。それは、私の恐怖心の一部を取り除くことになったんだ」

 激しいバトルのなかで覗かせた“わずかな優しさ”に、ある意味の隙を見出したジョーダン。翌1995−96シーズンのプレーオフではカンファレンス決勝でシャック&マジックにリベンジを果たすとともに、そのままNBAファイナルを制覇。その要因として“対シャック”を克服したことが大きかったと言っても過言ではないかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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