「あの舞台が本当に恋しい」カリーが3年ぶりのプレーオフへ意気込み「自分たちが何者なのか示したい」<DUNKSHOOT>

「あの舞台が本当に恋しい」カリーが3年ぶりのプレーオフへ意気込み「自分たちが何者なのか示したい」<DUNKSHOOT>

カリーは3年ぶりのプレーオフについて「チャンピオンシップのDNAを再び持ち込みたい」と意気込みを語った。(C)Getty Images

現地時間4月2日にサンフランシスコのチェイス・センターで行なわれたユタ・ジャズ戦。ホームのゴールデンステイト・ウォリアーズは第4クォーター途中の16点ビハインドを6本連続の3ポイントで一気に挽回して111−107で逆転勝利を収めた。

 この勝利によって、ウォリアーズは2018−19シーズン以来、3シーズンぶりのプレーオフ進出が決定。翌3日のサクラメント・キングス戦にも109−90で制し、今季戦績をウエスタン・カンファレンス3位の50勝29敗(勝率63.3%)とした。

 15年から19年にかけて5年連続でウエストを勝ち上がり、15、17、18年と3度の優勝を手にしたウォリアーズだが、過去3シーズンはメンバーが入れ替わり、現有戦力のうち19年のファイナルでプレーしたのは5選手(ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、アンドレ・イグダーラ、ケボン・ルーニー)のみ。

 ただその一方で、若手のジョーダン・プールやデイミオン・リー、新人のジョナサン・クミンガやモーゼス・ムーディーにはプレーオフ経験がなく、アンドリュー・ウィギンズにオットー・ポーターJr.、ネマニャ・ビエリツァといった中堅陣もカンファレンス・ファイナルは未経験と、チーム全体で見ると経験不足の印象は否めない。
 

 また、トンプソンは今年1月に約2年半ぶりに相次ぐ大ケガから戦列復帰した状態で、グリーンとイグダーラも今季は故障で長期欠場。さらにエースのカリーは左足の靭帯捻挫により3月中旬から離脱中と、決して万全な体制とは言えない。

 特にカリーは当初レギュラーシーズン残り数試合に出場してプレーオフへ臨むことが予想されていたが、現在はプレーオフ初戦の復帰に向けて治療に励んでいるという状況だ。

 今月1日に公開されたWNBA選手のスー・バードとダイアナ・トーラシによる『ESPN』の番組「The Bird and Taurasi Show」へ出演したカリーは現状についてこうコメントしていた。

「僕のゴールはプレーオフ初戦で復帰すること。ケガは最悪さ。でも100%に限りなく近い状態で復帰することを目指している」

 今季の覇権争いの本命は、リーグベストの戦績をひた走るフェニックス・サンズ。62勝16敗(勝率79.5%)という好成績もさることながら、クリス・ポール、デビン・ブッカーを筆頭に、昨季NBAファイナルを経験した選手たちが数多く残っており、選手層も厚みを増したことで盤石と言っていい。

 そのほかにもリーグ2位の55勝23敗(勝率70.5%)を誇るメンフィス・グリズリーズ、イースタン・カンファレンス首位のマイアミ・ヒート(51勝28敗/勝率64.6%)や年明けから絶好調のボストン・セルティックス(49勝30敗/勝率62.0%)、昨季覇者ミルウォーキー・バックス(48勝30敗/勝率61.5%)、ジョエル・エンビードとジェームズ・ハーデンを擁するフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(48勝30敗/勝率61.5%)といった有力なチームがいる。

 もっとも、カリーはウォリアーズで3度優勝してきた経験があることを理由に、ポストシーズンに向けて自信を覗かせていた。

「チャンピオンシップを制した経歴。僕らには依然としてそれがある。だからプレーオフのシリーズでそれを見せつけたいし、自分たちが何者なのかを示して、チャンピオンシップのDNAを再び持ち込みたいんだ。(プレーオフという)最も眩い光を集める中でね。最後に出場したプレーオフから2シーズンも経っているから、僕らはあの舞台が本当に恋しいんだ」
  前述の通りウォリアーズにはカリー、トンプソンらベテラン陣のコンディション、センターのジェームズ・ワイズマン不在によるサイズ不足、ロースター全体の経験不足といった不安要素があることは事実。

 それでも、カリーが語ったように、このチームの主軸にはプレーオフを何度も勝ち上がってきた経験がある。4月16日から幕を開けるプレーオフで、元王者のウォリアーズがどんな戦いを見せてくれるのか、楽しみに待ちたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 

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