「クレイジーだ」サンズの守備の要がアウォードの選定に疑問符「ペリメーターディフェンダーは軽視されている」<DUNKSHOOT>

「クレイジーだ」サンズの守備の要がアウォードの選定に疑問符「ペリメーターディフェンダーは軽視されている」<DUNKSHOOT>

カリー(左)をはじめ、相手エースのマッチアップを担当するブリッジズ(右)はビッグマンの受賞者が多いDPOYに疑問を呈した。(C)Getty Images

現地時間4月8日、フェニックス・サンズは111-105でユタ・ジャズに逆転勝ちを収め、今季戦績を64勝17敗(勝率79.0%)とした。

 すでにリーグトップの座を確定しているサンズは、デビン・ブッカーがゲームハイの33得点、ディアンドレ・エイトンが19得点、10リバウンド、2ブロック、クリス・ポールが16得点、6リバウンド、16アシストをマーク。

 そして今季チームで唯一フル出場しているミカル・ブリッジズが18得点、4リバウンドに両チーム最多となる得失点差+27を叩き出しで勝利に貢献した。    

 先日、ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンから今季の最優秀守備選手賞(DPOY)とプッシュされたブリッジズは、8日に『Yahoo! Sports』へ公開されたインタビューで、これまで数多くのビッグマン勢がDPOYを受賞してきたことについてこう話していた。

「僕は誰に対しても名声を傷つけるようなことはしない。確かに、これまでビッグマンたちがあの賞を勝ち取ってきたけど、彼らは素晴らしい仕事をこなしてきた。でもガード陣を差し置いて何度もビッグマンたちが受賞してきたことはさすがにクレイジーだ」

 ウィングディフェンダーとして定評のあるブリッジズは198センチと上背はないものの、216センチという一際長いウィングスパンを持つ。
  2018年のドラフト1巡目全体10位でサンズから指名されたフォワードは、NBA入りから全試合に出場。毎晩相手チームのスコアラーにマッチアップしているが、ペリメーターにおけるディフェンスが軽視されていると漏らした。

「リーグトップレベルのペリメータープレーヤーをガードするのがどれだけ難しいことなのか、人々はそれを当然のことだと見てしまっている。(相手に)触れたらファウルになってしまうから、触ることさえできないのにね。だから僕はペリメーターでプレーするディフェンダーたちは軽視されているような気がする」

 1982-83シーズンから導入されたDPOYの受賞者はのべ23人。そのうちディケンベ・ムトンボ(元アトランタ・ホークスほか)とベン・ウォーレス(元デトロイト・ピストンズほか)が歴代最多タイとなる4度、ドワイト・ハワード(現ロサンゼルス・レイカーズ)とルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)がそれぞれ3度獲得しており、ペリメーターを主戦場とする選手が手にしたのは7名のみ。

 とりわけ00年以降の受賞者は、カワイ・レナード(15、16年)とメッタ・ワールドピース(04年)の2人しかいない。
 「僕は個人的なことを話しているんじゃない。どうして一般的にガード勢が勝ち取れないのか理解できないんだ。ガード陣はオフボールスクリーンをくぐり抜けて、アイソ(アイソレーション)をガードすることもあるし、シューター陣が数多く並ぶことでスペースが広がっている中で守ることもある。そこで1対1でガードしなきゃいけない。それが当たり前になっているんだ」(ブリッジズ)

 昨季ブリッジズはオールディフェンシブチームの投票で計39ポイントを獲得したものの、DPOYでは投票数ゼロに終わった。
  そうしたなかで、守備職人のグリーンから絶賛されたことは本人とって嬉しかったようだ。

「ドレイモンドからそう言ってもらえて凄く嬉しかった。オンボールで守ることがどれほどタフなのか、彼はわかってくれている。投票者たちが試合をよく観てくれることを願うよ。でも僕は自分でコントロールできることをやっていくだけさ」

 アウォードの投票権を持つ関係者たちは今、候補者を選定してどの選手へ票を投じるか、頭を悩ませているに違いない。

 実際にコート上でプレーするグリーンやブリッジズの口から出た選手たちの本音が彼らに届けば、今季のDPOYの様相は変わってくるかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)
 

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