火花を散らすヒートベテラン陣vsヤング!「凄く自信がある」と“包囲網”にかかった若武者は強気を崩さず<DUNKSHOOT>

火花を散らすヒートベテラン陣vsヤング!「凄く自信がある」と“包囲網”にかかった若武者は強気を崩さず<DUNKSHOOT>

第1戦でヒート守備陣にシャットアウトされたヤング(左)。それでも自信は揺らいでおらず、第2戦も激しい戦いが期待できそうだ。(C)Getty Images

現地時間4月17日に行なわれたマイアミ・ヒートとアトランタ・ホークスによるプレーオフ・ファーストラウンド初戦は、ヒートが最大32点差をつける一方的な展開となり、115−91でシリーズ先勝を飾った。

 ヒートではベンチスタートのダンカン・ロビンソンが8本の3ポイントを沈めてゲームハイの27得点を奪ったほか、ジミー・バトラーが21得点、6リバウンド、4アシスト、3スティール、4本すべての長距離砲を沈めたPJ・タッカーが16得点、5リバウンド、カイル・ラウリーが10得点、9アシストを記録。

 一方、敗れたホークスはセンターのクリント・カペラが右ヒザを痛めて欠場も、パワーフォワードのジョン・コリンズが3月中旬以来の復帰を飾って10得点、4リバウンドをマーク。さらにダニーロ・ガリナーリが17得点、5リバウンド、ディアンドレ・ハンターが14得点を残すも大敗を喫した。
「マイアミはプレーのレベルを1段階上げたと思った。我々はロッカールームでそのことについて話していた。あれがプレーオフなんだ。新たなレベルへ達しなければならないとね。我々はプレーオフでやり合うために、プレーレベルを引き上げなければならない」

 ホークスのネイト・マクミラン・ヘッドコーチHC(ヘッドコーチ)はそう語るも、この試合最大の誤算はトレイ・ヤングをシャットアウトされたことにある。

 今季平均28.4点、9.7アシストを残した23歳のオールスターガードは、レギュラーシーズン中のヒート戦でも平均25.5点、7.3アシストをマーク。15日に行なわれたクリーブランド・キャバリアーズとの第8シードをかけたプレーインゲームでも38得点、9アシストの大活躍を見せていた。

 ところが、ヒートとのシリーズ初戦は「相手を褒めるしかない。彼らはアグレッシブに向かってきた。もの凄いエナジーでね」とヤングが悔やんだように、フィールドゴール1/12(成功率8.3%)の計8得点に6ターンオーバーと大ブレーキに陥ったのだ。「彼にはフィジカルに仕向けて、どのショットに対してもチャレンジしようとしただけ。フリースローラインから追い出して、パスさせるようにしたんだ」と、バトラーはゲームプランが上手くいったことでしてやったりのコメントを残し、さらにこう続けた。

「彼は絶えずディフェンスを分断し、ヘルプを引き起こす。ヘルプが来なければレイアップやフローターが決まってしまう。そこでヘルプに行けば、毎回(パスで)その状況に適したヤツを見つけてしまう。俺たちは凄くいい仕事ができたと思うね。あまりファウルせず、自分たちの足を動かして彼の前にいることができたからな」

 昨季のプレーオフデビュー戦、ヤングはニューヨーク・ニックス相手に敵地で決勝弾となるフローターを沈めて32得点、10アシストの大暴れ。しかし今年は難敵ヒートの前に上手く封じられてしまった。

 だが「僕には凄く自信がある。このチームならここから好転できるさ」と語ったとおり、ヤングの自信は揺るがない。19日のシリーズ第2戦以降にリベンジすべく、ヒート相手に立ち向かうことだろう。
 もっとも、それはヒートのベテラン陣も想定内。「いいかい。彼は(次戦で)1本以上のショットを決めてくる。4アシスト以上も残すし、爆発することもあるだろう。でも俺たちとしては忍耐強く我慢して、自分たちの仕事を忠実にこなしていくだけ」とラウリーが語れば、タッカーもこう話す。

「彼は点を取ってくるだろう。これは1試合に過ぎない。俺たちは次の試合でも同じような方法で彼に対処していく。彼が爆発してショットをたくさん打ってこようと、アグレッシブに向かってこようと、同じエナジーを持ち込まなきゃならない。彼はアジャストしてくるだろうからな」

 若手スターのヤングに対し、ヒートのベテラン陣はまるで「やれるもんならやってみな」と言わんばかりのコメントを発しており、肉弾戦の様相を見せていると言っていいだろう。

 はたして、ヤング率いるホークスはヒートが誇る肉弾ディフェンスに対して突破口を開くことができるのか。第2戦の攻防から目が離せない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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