カシメロの防衛戦中止に母国も「ベルト剥奪のリスクを背負った」と嘆き! 一方で釈明次第では王座戦実施の可能性も

カシメロの防衛戦中止に母国も「ベルト剥奪のリスクを背負った」と嘆き! 一方で釈明次第では王座戦実施の可能性も

バンタム級の貴重なベルトの一本を持つカシメロ。彼の軽率な行動が物議を醸している。(C)Getty Images

ボクシング界きっての“問題児”が、再び騒動を起こしてしまった。

 現地時間4月19日、WBO(世界ボクシング機構)は、世界バンタム級王者ジョン・リエル・カシメロ(フィリピン)を、今月22日(現地時間)に英国はリバプールで予定されていたポール・バトラー(英国)防衛戦に出場させないと発表した。
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 昨年12月にも、防衛戦直前に体調不良を訴え、前日計量に姿を見せずに試合がキャンセルとなっていたカシメロ。その際にはウイルス性胃炎などの診断書を提出し、王座剥奪を免れていたが、今度は言い訳ができない可能性が高いと見られている。

 というのも、今月15日に英国入りした後に、英国のボクシング管理委員会(BBBoC)が禁じている脱水症状のリスクが伴う過度な減量行為を行なったためだ。これをカシメロのチームは、公式YouTubeチャンネルで公開。これが動かぬ証拠となり、WBOに即座に出場不許可が通達された。

 2度も王座戦を白紙にされたバトラーが自身のツイッターで「クソ野郎がまたやりやがった」と罵倒するのは当然だ。そんなカシメロと彼のチームの軽率な行動には、母国メディアも呆れかえるばかりである。フィリピンの地元紙『Manila Bulletin』は、「王座?奪のジレンマに陥った」と指摘した。
「カシメロは、試合前のサウナの使用が英国のボクシング界で禁止されているにもかかわらず、それを自ら犯し、WBO王座ベルト剥奪のリスクを背負うことになった」

 もっとも、国内ではカシメロの王座剥奪が正当かどうかを調査すべきという声もある。国内屈指のネットワークを誇る『GMA Network』は、フィリピンのプロスポーツの運営などを組織する『GAB』が「英国で下された彼の医療ガイドライン違反の疑いに関して、独立的な調査を行なう」と発表したと報じ、同組織のバハム・ミトラ会長のコメントを紹介した。

「我々はフィリピンのボクシングのためにも、いかなる違法行為やルール違反も強く非難し、抑止するつもりだ。我々はこの件を徹底的に調査し、カシメロと彼のチームを召集してこの問題を明らかにする。そのうえで王座?奪が正しいものかをしっかりと問いたい」

 なお、WBOはカシメロ陣営に対して、48時間以内に今回のサウナ使用に対する釈明を提出する余地を与えている。『GMA Network』は、その返答次第では、22日に実施されるバトラーとジョナス・スルタンの勝者がカシメロとあらためて王座戦を行なう可能性もあるとしている。

構成●THE DIGEST編集部

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