王座剥奪に「不公平だ」と主張! カシメロと陣営がWBOの“全会一致決定”に異議「狂気の沙汰で、でたらめ」

王座剥奪に「不公平だ」と主張! カシメロと陣営がWBOの“全会一致決定”に異議「狂気の沙汰で、でたらめ」

王座を奪われたカシメロ。だが、規制を知らなかったという本人はWBOの決定に不満を漏らしている。(C)Getty Images

ボクシング界を揺るがした“問題児”に、ついに厳重な処分が下された。

 現地時間5月3日、WBO(世界ボクシング機構)は、世界バンタム級王者のジョン・リエル・カシメロ(フィリピン)から王座を剥奪すると発表。WBO執行委員会は全会一致で、処分を正式決定した。
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 そもそもの発端は、カシメロが起こした度重なる騒動にあった。まず、昨年8月にWBC王者ノニト・ドネア(フィリピン)と対戦予定だったが、ドーピング検査の拒否を示唆したために、ドネアが試合をキャンセル。さらに同12月にはUAEでポール・バトラー(英国)と指名試合で予定だったが、胃腸炎を理由に前日計量に姿を見せず、試合もご破算となった。

 そして、“決定打”となったのが、先月22日にリバプールで開催予定だったバトラー(英国)との防衛戦での騒動だ。英ボクシング管理委員会(BBBoC)が固く禁じている減量目的でのサウナ使用を自身のYouTubeで公開。これを重く見たBBBoCが試合中止を即決したのだ。
 3度目のタイトルマッチの“ドタキャン”で、ついにチャンピオンの称号を失ったカシメロ。だが、彼自身と陣営は、WBOの決定に怒りを露わにしている。米老舗誌『The Ring』によれば、王座はく奪の正式発表後に自身のフェイスブック上で33歳の“元王者”は、「これは正気じゃない決定で、不公平だ。神は真実を知っている」と吐露したという。

 また、カシメロのマネージメントを務めるエギス・クリマス氏は、自身のツイッターを更新。WBOに怒りを滲ませた強い言葉で不信感を訴えた。

「これは狂気の沙汰で、まったくのでたらめだ。サウナを利用したことが原因で、戦士がタイトルを剥奪されるのを見るのは初めてだ。いったい次はどうなるんだ? まぁこの話をもう少し掘り下げてみると、なにか怪しくて、胡散臭いことが分かるかもしれない……」

 なお、今回の決定によって、バンタム級統一の野望を掲げるWBA・IBF世界王者の井上尚弥にも影響が与及ぼす可能性が高い。同級1位になったカシメロと、昇格する形で新王者となったバトラーの指名試合がいつ行なわれるかにもよるが、年内に4団体統一戦が実施されるかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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