角田裕毅がチームメイトを上回る現状について心情を明かす。昨季からの成長の過程も回顧「F1は簡単だと思ってしまった」

角田裕毅がチームメイトを上回る現状について心情を明かす。昨季からの成長の過程も回顧「F1は簡単だと思ってしまった」

ドライバーズポイントでチームメイトのガスリーを上回る角田。昨季からの進化の跡が窺える。(C) Getty Images

F1第6戦のスペイン・グランプリで、予選13番手からスタートして10位入賞を果たしたアルファタウリの角田裕毅。各セッションを通して厳しい状況だったにもかかわらず、粘りと安定のレースでポイントを勝ち取ったことで、海外でも高い評価を得ることとなった。
  スペインGPの後、彼はオーストリアのテレビ局『Servus TV』の番組に出演し昨季は大きな壁だったチームメイトのピエール・ガスリーを、現時点で結果やポイント数で上回っている(角田は11、ガスリーは6)ことにも言及し、「チームメイトの前にいることは、いつでも良いことです。特に相手が、F1のトップ5に入るドライバーである場合は」と満足感を示している。

 またこの番組では、バルセロナでの週末以外にも、これまでのF1キャリアについても振り返っており、「学習曲線を描く上で重要なのは“期待”ですが、僕は早くF1に昇格でき、そしてデビュー戦でポイントを獲得できたことで、F1は簡単だと思ってしまいました。そして、クラッシュを繰り返しました。それが、その後のパフォーマンスが低下した理由でもあります」と語った他、以下のように語っている。

「そこから、僕は周りを見回し、マックス(フェルスタッペン/レッドブル)とピエールの仕事ぶりを見て、それをコピーしようとしました。その際に、ピエールは僕のことをすごく助けてくれました。彼は週末を通して、徐々にアプローチしていくという方法を教えてくれました。それ以前の僕は、セッションの最初からパーフェクトラップを刻もうとしていましたが、それを変えました」

「アレクサンダー・アルボン(現ウィリアムズ)もまた、素晴らしい先生です。彼らのおかげで、僕は今では、物事をコントロールできるようになったし、週末を通してレースにどうアプローチしていくかを理解しています」

 このように、自身の成長の過程を振り返った22歳の日本人ドライバーは、今季の目標を「コンストラクターズランキングでトップ5に入ることです。それは、チームがまだ達成していないことであり、我々にとっての目標です」と語った。昨季は垣間見えた、自身の力を示したいという虚栄心は消え去り、チームプレーヤーとしての姿勢がここからも強く窺える。その責任感が、今季ここまでの成績にも繋がっているのかもしれない。
  スペインGPの後に、オランダの『GPBLOG』は「今季のアルファタウリは、昨季に比べて後退してしまっているように感じられる」と綴り、英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、過去5レースにおけるファステストラップの平均値との比較でスペインGPでの各チームのパフォーマンスを評価した記事の中で、アルファタウリがウィリアムズに次いで悪いことを紹介し、他チームよりも開発や改善が遅れていると指摘している。
  これに加えて、酷暑という悪コンディションにもかかわらず、角田は常に気の抜けない状況で集中力を切らすことなく、安定したドライビングを維持し、最終スティントでチャンスを逃さずにポイント圏内を射止めた。この結果には十分に満足できるはずだが、彼は「我々はもっと上を目指している」と語っており、頼もしい限りである。

 次戦は伝統のモナコGP。現在のF1では困難な部分が多いこの市街地コースで、角田が今季4度目のポイント獲得のために、どのようなアプローチを見せるかが、非常に興味深く、また楽しみである。

構成● THE DIGEST編集部

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