新日本が飯伏幸太の契約継続を発表! “ツイート騒動”も木谷オーナー「100パーセントの信頼関係に戻したい」と明言

新日本が飯伏幸太の契約継続を発表! “ツイート騒動”も木谷オーナー「100パーセントの信頼関係に戻したい」と明言

物議を醸した飯伏のツイート。それに対して木谷オーナーと大張社長が、公の場で団体の意向を明らかにした。写真:徳原隆元

5月27日、新日本プロレスは、木谷高明(株式会社ブシロード代表取締役会長、新日本プロレスリング株式会社オーナー)、大張高己(新日本プロレスリング株式会社代表取締役社長)が出席のもと、「飯伏幸太選手に関する記者会見」をYouTubeで生配信した。

 飯伏は昨年10月に開催された『G1クライマックス31』優勝決定戦で、オカダ・カズチカと対戦した際に、コーナーのトップロープからフェニックス・スプラッシュを放つも、そのまま動けなくなりレフェリーストップにより敗戦。直後に病院で右肩関節前方脱臼骨折及び関節唇損と診断され、リハビリ治療に励んでいた。

 今年3月に開催した『ニュー・ジャパン・カップ2022』(NJC)にエントリーし、一時は復帰が発表されたが、直前になり団体側が「NJCを闘い抜くコンディションではない」と欠場を決定。当時の飯伏は謝罪をしていたが、今月中旬に自身のツイッター上で、大張社長や団体関係者の批判を展開。さらにプライベートでのデリケートな話題を明らかにするなど、ファンを混乱させていた。

 現在、新日本では、ジュニア最強戦士決定戦『ベスト・オブ・ザ・スーパーJr.29』が開催中。そんなシリーズ中にこうした会見が開かれるのは、プロレス史を紐解いても異例である。
  会見の冒頭、大張社長は「5月10日以降、飯伏選手からツイッター上で、当社や一部の関係者に対する批判が発信されました。本件につきまして、ファンの皆様、そして関係者の皆様にご心配をおかけして誠に申し訳ございませんでした」と陳謝。さらに「当社の担当者から、契約を解除するというようなメッセージを受信した旨が、画像と共に示されております。これは担当者にも確認したところ事実であるということが判明しています」と飯伏が公開したLINEのスクリーンショットが本物であるとも明らかにした。

 また、このLINEの内容に関しては「飯伏選手は新日本プロレスの『専属契約選手』です。その契約の根幹は、新日本プロレスの試合に専念してもらうことです。ですので、他団体への出場に際しては、事前に会社への連絡や承諾を得るということが義務付けられています」と明言し、次のように説明を続けている。

「飯伏選手は、3月4日にJUST TAP OUT という他団体へセコンドという形ではありますが、無断で出場しました。つまり専属契約に反する行為をしたことになります。当該担当者は、選手との各種連絡を担当していますが、新日本プロレスの『専属契約選手』となる以前から飯伏選手と交流のある者です。

 この飯伏選手の他団体への無断出場を、当社による契約解除を自ら促す行為としてとらえ、かつ、長年この二人の間で醸成された信頼を反故にされた喪失感と共に、前述のメッセージを飯伏選手に送った」
  その後、「このままでは不本意な形で飯伏選手を失ってしまうという懸念を抱いた」という大張社長が飯伏の練習場所に出向き、3月31日に会談。本人から「昨年負った肩のケガについては、治りが想定よりも遅い、可動域が狭い」と報告を受けたという。

 大張社長は「他団体へ無断出場することは会社と選手間の契約違反、並びに他社様へのライセンス契約違反に相当することを伝え、その点については厳重注意を行いました」としたいぇで、飯伏からは違反行為については、その場で、誠実な謝罪があったと述べた。

 そして、「しばらくたった5月10日以降、冒頭の担当者とのLINE 画像を含んだツイートが飯伏選手のアカウントに出て参りました。なお、このツイートのきっかけとなったのは、5月8日に飯伏選手を心配したお母さまからの連絡を受け、飯伏選手がお母様に経緯をお伝えしたところ、お母様が5月9日に自殺未遂をされ、腰の骨を折るなどされたことであると飯伏選手より聞いております」と事情を説明した。

 また、木谷オーナーも、「新日本プロレスとしては、多大なる貢献、ホントに私個人も飯伏さんの激闘の数々、ホントに感動した試合がいくつもあります。所属選手として引き続き在籍していただきたいという風に考えております」と前置きし、次のように持論を展開した。

「ただ、いまはですね、ご自身のケガや、お母さまの治療のサポートに専念してほしいという風には思ってます。契約は継続させていただきますので、そちらの方をしっかりとやれることを願います。

 リングの中はなかなか難しいかもしれませんが、リング外で、例えばサイン会であるとか、トークショーであるとか、個人的にはちょっとスターダムを手伝ってほしいなというような。とにかくリングの中に復帰できるまでは、活躍していただきたいなという風に考えております」
  ただし、「飯伏選手が契約満了になり、『新日本を離れたい』という時期が来れば、その際にはあらためて話し合いを持ちたいと思っております」とも強調した木谷オーナーは、「私自身としては彼の意思を尊重したいという風に考えております」とあくまで本人の意思を尊重する考えを明らかにした。

 この前代未聞とも言える会見前日には、3者で会見内容について話し合ったそうだが、それに飯伏が抗議したという。それだけに木谷オーナーが「徐々に組織全体として100パーセントの信頼関係に戻していきたい」と話していたように、双方の溝が埋まるまでは、しばらく時間がかかりそうだ。

 新日本では、飯伏に対する減俸などの処分、担当者の処分と部署異動をすることを明らかにしており、「リングの外のゴタゴタは、もちろんキッカケは私どもにあると思いますけども、これにて終わりにしたい」という木谷オーナーの願いが届くことを願うばかりだ。

 プロレスをこよなく愛するファンが何よりも望んでいるのは、飯伏が新日本のリングに戻って来ることだ。初代IWGP世界ヘビー級チャンピオンとして、心身ともに万全なコンディションで、責任を全うしてもらいたい。

文●どら増田

【動画】リングに舞う「ゴールデンスター」。飯伏幸太のアクロバット技をチェック

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