井上尚弥に“完敗”も母国メディアはドネアに「誇りに思う」と最敬礼!「彼が世界に示した勇気は印象的だ」

井上尚弥に“完敗”も母国メディアはドネアに「誇りに思う」と最敬礼!「彼が世界に示した勇気は印象的だ」

井上の“パワー”を前に倒れたドネア。しかし、母国では彼への賛辞が寄せられている。(C)Getty Images

39歳で迎えた「キャリア最大の一戦」で、ノニト・ドネア(フィリピン)は奮闘した。だが、規格外スターの前に力及ばなかった。

 6月7日にさいたまスーパーアリーナで行なわれたボクシング世界バンタム級3団体統一戦で、WBC同級王者のドネアは、WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)に、2回1分24秒で、TKO負け。判定の末に敗れた2年7か月前の雪辱は果たせなかった。

 前日計量では互いに多くを語らず。試合会場には緊張感が漂った。そんな一戦に向け、「私にとってキャリアで最大の試合だ」と意気込んだドネアは“先手”を打った。開始早々に左フックを井上に見舞ったのだ。

 だが、この一撃が結果的に“運命”を変えた。「左フックを開始早々にもらって緊張感がついた」という井上は攻勢を強める。すると、やや押し込まれたドネアは1回終了間際に右ストレートでダウン。続く2回も守勢に回った39歳は反撃の隙を見出せぬまま、左フックを顔面に被弾。大の字でリングに倒れた。
  この試合に向けては、食生活やトレーニング方法など、すべてを根本から見直したというドネア。それだけに敗戦のダメージは計り知れない。そんな試合後に涙ながらに「アリガトウ、コングラッチレーション」と井上を祝福した元世界5階級王者の姿には、母国メディアも反応を示している。

 井上の勝利について「ヘビーパンチャーの日本人が繰り出した一撃は、まさに悪魔の左だった」と称賛したフィリピン放送局『ABS-CBN』は、「ドネアは負けたが、彼が世界に示した勇気は印象的だった」とも記し、元世界2階級王者のジェリー・ペニャロサ(フィリピン)のコメントを紹介した。

「ノニトは『さぁ戦おうじゃないか』と言わんばかりにリスクを冒して戦っていた。おそらく本当に自分に自信があったんだと思う。ただイノウエに対しては少し慎重さには欠けていたかもしれない。もちろん、私は“フィリピンの閃光”を誇りに思う。もしも、私に権力があるなら、私は彼とバトラー(英国/WBO王者)を戦わせる。今の彼ならバトラーは簡単に倒せる」

 試合後は会場に一礼をして、潔くリングから去っていったドネア。はたして39歳のレジェンドは、この先どのような決断を下すだろうか――。

構成●THE DIGEST編集部

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