井上尚弥は「冷血な暗殺者だ」。圧勝劇に英メディアが“偉才”パッキャオとの比較を展開「イノウエは英雄と同様に拳で語る」

井上尚弥は「冷血な暗殺者だ」。圧勝劇に英メディアが“偉才”パッキャオとの比較を展開「イノウエは英雄と同様に拳で語る」

名だたる猛者たちを打ち破り続けている井上(右)。そんなモンスターには、パッキャオ(左)との比較論が浮上している。(C)Getty Images、(C)AFP/AFLO

いまや井上尚弥(大橋)のパフォーマンスには、世界が熱い視線を向けている。

 6月7日にさいたまスーパーアリーナで行なわれたボクシング世界バンタム級3団体統一戦で、WBAスーパー&IBF統一王者の井上は、WBC王者ノニト・ドネア(フィリピン)を2回TKOで仕留めて圧勝。日本人史上初となる3本のベルトを手中に収めた男となった。

 衝撃的な決着だった。1回の終盤に右のカウンターストレートでダウンを奪った井上は、2回に入ってからよりギアを上げてパンチの嵐でたたみ掛ける。そして完全に後手に回り、グロッキー寸前の状態だったドネアを最後は左フックで再びダウンさせ、雌雄を決した。

「今日は最高の日になったんじゃないですかね」

 試合後にそう胸を張った井上。2年7か月ぶりとなったドネアとの戦いに完全決着をつけた29歳は、これでキャリア全勝(23戦23勝20KO)をキープ。文字通り敵なしの強さを世界に印象付けた。

 そんな怪物の戦いぶりは、海外メディアの垂涎の的ともなっている。試合終了直後から、ありとあらゆるメディアや識者が井上の強さを絶賛している。そのなかで、興味深いレポートを掲載したのは、英スポーツ専門ラジオ局『talk SPORT』だ。
  日頃から各国のボクシング情報を手厚く取り扱っている同局は、今回の圧勝劇を「あのマイク・タイソンが『マニー・パッキャオより強い』と評したナオヤ・イノウエが、その実力を改めて証明した」と回顧。さらに「彼はボクシング界で最も破壊的なパンチャーであることは間違いない」とし、元世界ヘビー級統一王者のタイソンの発言が間違いではないと強調した。

 もっとも、パッキャオはボクシング界が誇る“偉才”だ。世界6階級を制覇したレジェンドと井上の比較はまだ早いという見方も少なくない。事実、先述の発言後、タイソンのYouTuberチャンネルのコメント欄には「パッキャオの方が凄い」という意見が目立った。

 しかし、同局は「イノウエとパッキャオは似ている」と断言。そして、次のように続けた。

「イノウエの並外れたパワーとカウンターのポテンシャルはパッキャオに似ており、冷血な暗殺者だと言える。イノウエはフィリピンの英雄と同様に拳で語る傾向があり、試合前にどんな傲慢さも見せることがない」

 いまやボクシング史に残るファイターとも当たり前のように比較される井上。ここから、規格外の強さを誇る“モンスター”はどこまで上り詰めるのか。楽しみは尽きない。

構成●THE DIGEST編集部

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