「最悪の敗北だ」井上尚弥に衝撃KO負けのドネアに母国識者は引退を進言「もう誰の目にも誤魔化せない」

「最悪の敗北だ」井上尚弥に衝撃KO負けのドネアに母国識者は引退を進言「もう誰の目にも誤魔化せない」

井上に対する賛辞が収まらないなかで、ドネアに対しては母国からは厳しい声も上がった。(C)AFP/AFLO

わずか264秒で決した勝負は、井上尚弥の圧勝だった。

 6月7日に行なわれたボクシング世界バンタム級3団体統一戦で、WBAスーパー&IBF世界同級王者の井上は、WBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)に2回1分24秒でTKO勝ち。約2年7か月前の初対戦で判定の末に敗れ、リベンジに燃えていたレジェンドを返り討ちしたのである。

 無敗街道を突き進んできた29歳のクレバーさが際立つ試合だった。「出すパンチを一つひとつ覚えているくらい冷静に進めていた」と語った井上は、ほどよい緊張感を保ちながら主導権を掌握。最後は渾身の左フックでドネアを打ち倒した。

 戦前に「ドラマにはしない」と早期決着を宣言していた井上。まさに有言実行のKO劇の主役となった29歳の日本人ファイターには、フィリピンのアナリストからも賛辞の声が上がっている。国内最大級のネットワークを誇る『ABS-CBN』のエド・トレンティーノ氏は、母国の英雄の衝撃的な完敗に「最悪の敗北だ」と正直に語ったうえで、「イノウエの強さには脱帽するしかない」と称えている。
  オッズでも井上優位の見方が強かった一戦だけに、ある意味で下馬評通りの結果ではあった。しかし、タフさが自慢だったドネアが、わずか2回でリングに沈んだ姿には、トレンティーノ氏もショックを隠し切れない。「あんなドネアの姿は、我々は一度たりとも目にしたことがない」と強調し、次のように持論を語った。

「ドネアも39歳で、ボクシング界には長くいた。そして奇跡的に世界チャンピオンにも返り咲けもした。だが、もう誰の目も誤魔化せない段階に入っている。そろそろ父親としての時間も必要になってくる。彼は子どもの頃に病弱で、いじめられていたが、それでも世界チャンピオンになった。それだけで十分に凄いんだ」

 国内からも「引退」の二文字が噴出しているドネア。はたして、“フィリピンの閃光”は、この敗北を最後にリングから離れるのか。本人の決断を見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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