ウォリアーズのグリーンが頂上決戦で4度対戦したレブロンの凄みを語る「彼こそが史上最もスマートな選手だ」<DUNKSHOOT>

ウォリアーズのグリーンが頂上決戦で4度対戦したレブロンの凄みを語る「彼こそが史上最もスマートな選手だ」<DUNKSHOOT>

ウォリアーズのグリーンが、かつて4年連続で優勝をかけて戦った“キング”レブロンについて語った。(C)Getty Images

現在、自身通算6度目となるNBAファイナルを戦っているゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンは、ここまでのシリーズ5試合で平均35.2分に出場し、5.0点、7.2リバウンド、5.8アシスト、1.6スティールを残している。

 一方でボストン・セルティックスの前に冷静さを欠くシーンも目立ち、第1、3、5戦でファウルアウト。2015年から19年まで5年連続で出場していた頂上決戦ではファウルアウトがゼロだったことを考えれば、らしくない結果と言える。

 ファイナルの1シリーズで3度退場したのは2000年のデイル・デイビス(インディアナ・ペイサーズ)以来初。ビッグマンのデイビスは、当時ロサンゼルス・レイカーズのシャキール・オニールとのマッチアップを強いられたこともあり、仕方なかった部分もある。

 それでも、グリーンは第5戦では34分59秒の出場で8得点、7リバウンド、6アシストを記録。ハンドオフからのフェイクでドライビングダンクを炸裂させるなど激しいプレーでチームを盛り立てた。

 そんななか、翌日の第6戦を前に行なわれた会見で、グリーンがかつてファイナルの舞台で火花を散らしたレブロン・ジェームズ(現レイカーズ)に言及する場面があった。
  現在対戦するセルティックスと、15〜18年に4年連続で激突したクリーブランド・キャバリアーズ時代のレブロンとの比較を求められたグリーンは、次のようにコメントしている。

「いや、レブロン・ジェームズとメンタル面で対戦することと(セルティックスを)比較することはできないな。俺は彼こそが史上最もスマートな選手だと思っているからだ。“そのうちの1人”じゃない。コートに足を踏み入れた中で間違いなく一番スマートな男なんだ。だからその比較はレブロンに失礼だし、嘘をつくことになる」

 ウォリアーズとキャブズのファイナルでの結果は、キャブズが1勝3敗から奇跡の3連勝で大逆転を果たした16年を除くすべてでウォリアーズが優勝。チームとしては力の差を見せつけた一方で、グリーン個人はレブロンに対して今も変わらぬ最大級のリスペクトを示した。

 そのグリーンは、今季の対戦相手のセルティックスをこのように見ているという。

「相手のチームはめちゃくちゃ身体能力が高いということかな。とても若くて速く、強靭なんだ。それはこのシリーズを通じて分かったこと。しかも才能に溢れているから、彼らとの対戦では相手の裏をかくようにしなきゃならない」 身体能力が高いセルティックスに対しては、「予測して、よく考えるようにしている」というグリーン。「相手が何をしようとしているのかを事前に把握しなきゃならない。それがメンタル面でこのシリーズの重要な部分になっている。彼らよりも一歩先に出るようにしようと努めているのさ」と語った。

 全員がファイナル初出場のセルティックスに対して、ウォリアーズの前に立ち塞がったレブロンはすでにマイアミ・ヒートで2度の優勝を飾るなど経験豊富だったため、グリーンは今でも別格と見ているようだ。

「彼は頭の中にあるコンピューターを駆使してどんなプレーでさえも切り裂いてくる。それはもう、一種のスキルであり、多くの人に備わっているものじゃない」

 とはいえ、グリーンは決してセルティックスを軽視しているわけではない。「彼らにもものすごくスマートで、対戦するとチェスをしているように感じられるマーカス・スマートという男がいる」と、今季の最優秀守備選手賞に輝いた相手PGの名を挙げた。
 「彼はあのチームの頭脳みたいなものだ。彼のバスケトボールIQの高さには最大級のリスペクトを持っている。だからチャレンジなのは確かだ。それにイーメイ(ユドカHC)もすごくスマートだ。俺たちは(彼の素晴らしい)経歴を知っているからな」

 16日(日本時間17日)に行なわれるシリーズ第6戦。ウォリアーズは勝てば1勝2敗から3連勝で一気にチャンピオンシップを勝ち取ることになる。ステフィン・カリーやクレイ・トンプソン、アンドリュー・ウィギンズなど、勝利の鍵を握る選手は複数いるものの、グリーンのパフォーマンスも重要なのは間違いない。

 容赦ないブーイングを浴びせてくる敵地のファンの前で、ファウルトラブルに陥ったとしても冷静にプレーすることができるのか。オフェンス面ではペイントアタックをしつつ、このシリーズで11本すべてミスしている3ポイントを決めることができれば、ウォリアーズの勝機は高まるはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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