「もうベルトすら持ってない」身勝手な言動が目立つカシメロに失望広がる。母国紙も「パッキャオに並ぶ逸材だった」と嘆く

「もうベルトすら持ってない」身勝手な言動が目立つカシメロに失望広がる。母国紙も「パッキャオに並ぶ逸材だった」と嘆く

井上への挑発的な言動を繰り返しているカシメロ。はたして、彼にキャリア再生の道は残されているのだろうか。(C)Getty Images

王座戦線から離脱して久しい元WBOバンタム級王者のジョンリエル・カシメロ(フィリピン)。今月7日に行なわれた3団体統一戦でノニト・ドネア(フィリピン)を破り、同級の“完全制覇”に前進した井上尚弥(大橋)とは大きく水をあけられた感が否めない。

 現在33歳のカシメロは、世界でも指折りの実力者ではある。過去4度の同ベルトの防衛を果たし、井上と同様にバンタム級の複数団体を統一する可能性も小さくはなかった。

 しかし彼は自らの失態によって、地位とベルトを失った。

 昨年12月に実施予定だったポール・バトラー(英国)との防衛戦を前日計量時にウイルス性胃腸炎を主張して“ドタキャン”。この仕切り直しで行なわれる予定だった今年4月の対決も、試合直前に英国のボクシング管理委員会が禁じる減量を目的としたサウナ使用が発覚したために中止に……。2度も防衛戦を逃して、ついにはWBOから王座を剥奪されたのである。
  もっとも、当のカシメロ本人は以前のように挑発的な言動を繰り返している。井上に対しても「あいつはモンスターじゃなく亀野郎だ」「イノウエに勝てるのは俺だけだ」と再三にわたって自身のSNS上で発言し、世間を賑わせていた。

 だが、彼の身の丈に合っていない言動に対しては母国内でも失望を感じさせる論調が目立ち始めている。日刊紙『Abante』は、「パッキャオは再びボクシングをやるべきか」と銘打った記事を掲載。昨年8月にリングから退いた元世界6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)の復帰を占いつつ、英雄の“後継者”となりきれていないカシメロに「もうベルトすら持っていない」と苦言を呈した。

「カシメロは“パックマン(パッキャオの愛称)”やドネアと並んでもおかしくない逸材だった。だが、英国人のポール・バトラーとの防衛戦を2度もキャンセルした彼は為す術なくベルトを奪われた。そんな今のカシメロにイノウエが近づきたがるだろうか。彼はドネアの仇を討つために、日本人戦士との統一戦を希望し続けているが、現状のままでは無理だ。まず何よりも本気になる必要がある」

 完全に信頼が地に落ちてしまったカシメロ。周囲からの見方を改めさせるためにも、やはりいくつかの試合を“問題なく”こなす必要があるが、将来的な階級上げを示唆している井上との対決が実現する可能性は現時点で限りなく低いと言えそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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