「今でもゾクゾクする」トンプソンが“941日ぶりの復帰戦”を回想。「僕はまだベストじゃない」と来季のさらなる飛躍も誓う<DUNKSHOOT>

「今でもゾクゾクする」トンプソンが“941日ぶりの復帰戦”を回想。「僕はまだベストじゃない」と来季のさらなる飛躍も誓う<DUNKSHOOT>

トンプソンは1月の復帰戦について「キャリアで最も緊張した」と語った。(C)Getty Images

現地時間6月30日、NBAではFA(フリーエージェント)選手たちとの交渉が解禁となり、初日から数多くの選手たちの契約延長や再契約、移籍が報じられている。

 昨季王者ゴールデンステイト・ウォリアーズは、当初こそ自軍のFA選手たちを引き留める方針を打ち出していたのだが、ゲイリー・ペイトン二世がポートランド・トレイルブレイザーズ、オットー・ポーターJr.がトロント・ラプターズとの契約に合意。NBAファイナルでもローテーション入りしたこの2選手に加え、ファン・トスカノ・アンダーソンがロサンゼルス・レイカーズへ、デイミオン・リーがフェニックス・サンズへ、ネマニャ・ビエリツァがNBAを離れトルコリーグへ移籍していった。

 一方で先発センターのケボン・ルーニーとは3年2550万ドル(約34億4250万円)で再契約。さらにドンテ・ディヴィンチェンゾと2年930万ドル(約12億5550万円)で合意し、新戦力を迎え入れた。
  FA戦線はまだ始まったばかり。以降もウォリアーズは来季の連覇を果たすべく、着々と補強していくだろう。

 そんななか、1日にクレイ・トンプソンがチームメイトのアンドレ・イグダーラとエバン・ターナー(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)がホストを務めるポッドキャスト番組『Point Forward』に出演。度重なる大ケガから941日ぶりにコート復帰した1月9日のクリーブランド・キャバリアーズ戦について、このように振り返っていた。

「僕がプレーしてきたバスケットボールの試合で、最も緊張した。これまでで一番ね。もうクレイジーだったよ。あの試合は今でもゾクゾクさせてくれる。あれがまさにスタート地点だったからね」

 その試合に先発出場したトンプソンは、最初のポゼッションでペイントエリアへ切り込み早速フローター気味のショットをヒット。第2クォーター残り3分には右ウイングからジャレット・アレンをクロスオーバードリブルで振り切り、2人のディフェンダーの合間を縫ってクイックダンクを炸裂させた。 その後も3ポイントやフェイダウェイジャンパー、ストップジャンパーを放り込み、19分55秒のプレータイムで17得点をマーク。96−82でチームの勝利に貢献した。

「(あの試合は)僕のキャリアで一番思い出深い試合なんだ。ファンのみんなが本当に多大な愛情を見せてくれたからね」

 復帰戦を回想したトンプソン。今季レギュラーシーズンは32試合に出場し、平均29.4分のプレータイムで20.4点、3.9リバウンド、2.8アシスト、3ポイント成功率38.5%をマーク。約2年半ものブランクがありながら平均20点超え、しかも3ポイントの平均数は3.6本でキャリアハイと、見事な復活劇を見せたと言っていい。

 そしてプレーオフでは出場時間が平均36.0分まで上昇し、19.0点、3.9リバウンド、2.3アシスト、1.1スティールを記録。チームがオフェンスで苦しんでいる場面では貴重なショットを決め切り、シュートが不調でもディフェンスで相手をストップするなど、攻守両面で活躍し自身4度目の優勝を飾った。
  約2年半もの間、リハビリとワークアウトを続けてきた男にとって、復帰後の約5か月間は激動の時間となったに違いない。だがトンプソンは来季に向けて、さらにコンディションを仕上げていくことを誓っていた。

「僕はまだベストな状態ではないと見ている。トレーニングして上手くなるためのオフシーズンを過ごしていないからね。だってこの2年間は、(ケガから復帰すべく)自分の身体を作り上げることに大部分を費やしていたから」

 ここ2年、夏の間はヒザやアキレス腱のケガから復帰すべく、リハビリや身体作りをしてきたトンプソン。9月30日と10月2日にはさいたまスーパーアリーナで開催されるワシントン・ウィザーズとのプレシーズンゲーム“ジャパンゲームズ”が控えているだけに、ベストな状態を取り戻したトンプソンの活躍を楽しみに待ちたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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