【男子バレー】「個の力」が噛み合い4位と好調な“龍神NIPPON”!世界選手権では2m級“大学生トリオ”に期待

【男子バレー】「個の力」が噛み合い4位と好調な“龍神NIPPON”!世界選手権では2m級“大学生トリオ”に期待

7月6日から会場を大阪に移し決勝リーグに向けて戦う龍神NIPPON。(C)GEtty Images

8試合を終え6勝2敗。ネーションズリーグを戦う男子バレー日本代表は、4位と好位置をキープし、いよいよ6日からは大阪ラウンドを迎える。

 大阪での予選ラウンドを終えれば、決勝トーナメントに突入。パリ五輪出場を見据え、世界ランキングを1つでも上に上げるためには、16チーム中8チームが進出する決勝ラウンドで勝利することができれば、一気にランキングも上がる。丸善インテックアリーナでの前売り券も日本戦はすべて完売しており、人気、注目の高さがうかがえるが、ネーションズリーグに留まらず、パリ五輪に向けての期待も高まるばかりだ。

 主将の石川祐希を中心に、オポジットで得点源の西田有志、セッターの関田誠大、アウトサイドヒッターの橋藍といった、東京五輪にも出場し、海外リーグでのプレーも経験した面々が軸となる。それぞれ個の力をうまくかみ合わせているのも好調の一因ではあるが、これまでの試合を振り返ると、必ずしもメンバーを固定するわけではなく試合によってスタメンや、途中出場でさまざまな選手がコートに立ち、それぞれ存在感を発揮しているのも大きな収穫と言えるだろう。
  注目したいのは、敗れた2試合。アメリカ、フランスとの試合だ。開幕から前述の石川、西田、関田、さらにはミドルブロッカーの山内晶大といった面々を軸として戦ってきたなか、アメリカ戦ではセッターに永露元稀、アウトサイドヒッターに橋藍と大塚達宣、ミドルブロッカーに村山豪、オポジットには宮浦健人をスタメン起用。

 フランス戦もメンバーを大幅に変え、ミドルブロッカーに村山と橋健太郎、オポジットに大塚、セッターに大宅真樹を入れ、リベロは小川智大。アウトサイドヒッターには富田将馬と、フィリピンラウンドから合流した高梨健太が入る布陣で臨んだ。

 アメリカ戦はフルセット、フランス戦はストレートで敗れはしたが、日本男子バレーが目指す形、掲げるスタイルで戦う面においては、メンバーが代わっても変わらず、誰が出ても同様に戦う姿勢は随所で見られた。特にレフト側のアウトサイドヒッターだけでなく、オポジットも器用にこなした大塚や、ブラジルラウンドはメンバー14名から外れ、悔しさを味わった高梨が持ち前の攻撃力を発揮したのも、チームにとっては大きな収穫であるのは間違いない。

 しかし出場を目的にするのではなく、オリンピックでメダル獲得を目指すならば、いかなる相手に対しても、たとえメンバーが異なっても着実に勝てる力をつけるべきだ。そう見る人もいるのではないだろうか。
  本来ならばオリンピックまでの4年サイクルで、1年目は複数のメンバーから選手を絞り、世界選手権が行われる2年目に大枠を固め、オリンピック予選が行なわれる3年目にはメンバーやチームが固められるのが理想だ。

 しかし東京五輪の1年延期に伴い、限られた時間しかない。指揮を執るフィリップ・ブラン監督は、東京五輪でもコーチを務め、日本選手に対する知識や、選手からの信頼も厚く申し分ないが、今年度のチーム発足時から選手を絞り込んできた一方で、10代や20代の大学生たちを積極的に招集したい考えも示してきた。
  具体的に名前が挙がったのは、東海大4年のミドルブロッカー佐藤駿一郎や、筑波大1年の牧大晃、専修大1年の甲斐優斗といった、2mクラスの選手たち。全員日本代表登録選手として選出されており、甲斐はネーションズリーグの登録25名にも選ばれているが、大学での授業やリーグ戦と重なり、残念ながら合宿に招集される機会は限られ、牧、佐藤も大学での試合やスケジュールが優先される形になった。

 現在ネーションズリーグを戦う14名は、ブラン監督が描く理想とするバレーを体現する選手たちであるのは間違いない。だが、東京五輪前の橋藍や大塚が一気に成長する姿と重ねれば、高さと未知の可能性を持った若い選手たちに寄せられる期待は高い。大阪大会を戦う選手たちの活躍に加え、ネーションズリーグ後に世界選手権へ向けた合宿でどんなメンバーが新たに招集されるのか。今後も注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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