2017年ウォリアーズと2001年レイカーズの“仮想対決”を制すのは?カリーは「間違いなく自分たちが勝てる」<DUNKSHOOT>

2017年ウォリアーズと2001年レイカーズの“仮想対決”を制すのは?カリーは「間違いなく自分たちが勝てる」<DUNKSHOOT>

カリーが2017年のウォリアーズ(左)と2001年のレイカーズ(右)の仮想対決について言及した。(C)Getty Images

NBAにとって創設75周年の2021-22シーズンはゴールデンステイト・ウォリアーズの優勝で幕を閉じた。

 この世界最高のプロバスケットボールリーグで頂点に立つためには、約半年に及ぶ82試合のレギュラーシーズンを戦い抜き、プレーオフで4戦先勝のシリーズを4度も勝ち抜かなければならない。

 昨季球団史上7度目のチャンピオンとなったウォリアーズは、プレーオフで素晴らしい戦績を残してきた。17年4月から18年5月にかけて樹立したホーム16連勝は、マイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズが1990年4月から91年5月にかけて達成した15連勝を抜いて歴代最長記録となっている。

 そして17年のプレーオフでは、ファイナルでクリーブランド・キャバリアーズに1敗を喫したのみで16勝1敗(勝率94.1%)と歴代最高勝率でリーグを制した。

 ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンというビッグ3を軸に、ケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)やアンドレ・イグダーラ、ショーン・リビングストン、デイビッド・ウエストといったベテランが支えたこのシーズンのウォリアーズは、プレーオフ15連勝という前人未到の快挙も成し遂げている。

 現地時間7月18日に『Complex』へ公開されたインタビューで、カリーは16-17シーズンのウォリアーズと00-01シーズンのロサンゼルス・レイカーズが対戦したらどうなるか、という想像上の質問を受けていた。
  当時のレイカーズはNBA史上屈指のパワーを誇るビッグマンのシャックことシャキール・オニール、1オン1から大量得点を稼ぎ出すコビー・ブライアントというリーグでも5本の指に入るスーパースターを2人も擁した強豪チーム。

 彼らの周囲にはホーレス・グラント、ロバート・オリー、リック・フォックス、ロン・ハーパーといった百戦錬磨のベテランや、コビーと同期のデレック・フィッシャー、現在ロサンゼルス・クリッパーズのHC(ヘッドコーチ)を務めるタロン・ルーもおり、シーズン終盤にチームは8連勝でレギュラーシーズンを終えた。

 当時のファーストラウンドは3戦先勝シリーズだったとはいえ、11戦負けなしでウエスタン・カンファレンスを制覇。フィラデルフィア・セブンティシクサーズとのファイナルではアレン・アイバーソンの大爆発もあって初戦こそ落とすも、続く第2戦から4連勝で2連覇を達成した。

 01年のプレーオフで、レイカーズは15勝1敗、勝率93.8%と当時の歴代最高勝率を塗り替えた。また、01年4月から02年5月にかけて、プレーオフでは歴代最長となるアウェーゲーム12連勝という快記録もマークした。
  カリーは95-96シーズンにレギュラーシーズン72勝10敗(勝率87.8%)をマークしたブルズも引き合いに出しながら「96年のブルズとの7ゲームシリーズもそうだけど、2001年のレイカーズとのシリーズも仮想対決になるね。それに他のどんな仮想対決でも、ある人たちは僕らが負けると言う。それはケガをしたり、僕らがそのまま戦っても敗れるというもので、そういった会話はつまらないよ」と話していた。

 確かに、カリー、トンプソン、デュラントというシュート力が武器の選手たちが主役を務めるウォリアーズは、当時のブルズやレイカーズが相手では劣勢と言われてきたのも事実。

 ではカリー自身の見解はどうなのか。リーグ史上最高の3ポイントシューターとしての地位を確立したスーパースターは、この問いに対して勝利宣言をしていた。

「最終的に、もし僕らが2001年のレイカーズと対戦したら、間違いなく自分たちが勝てる気がする。誰がシャックをガードするのかは分からないけど、僕とクレイを誰がガードできるのかも思い浮かばないね。僕らは手強いからね。それにスリー(ポイント)はツー(2点)よりも効果的なのさ」

 シクサーズとのファイナルで、シャックはディケンベ・ムトンボを相手に平均33.0点、15.8リバウンド、4.8アシスト、3.4ブロックと圧倒しファイナルMVPを獲得。

 216㎝・147㎏という体格で身体能力とスキルを駆使してペイントエリアを牛耳る男は現代にはおらず、ザザ・パチューリア、ジャベール・マギー(現ダラス・マーベリックス)、ウエスト、グリーンが束になってかかっても抑えることは難しい。
  ただ、カリーが語ったとおり、カリー&トンプソンというシューターデュオを擁するウォリアーズの流麗なオフェンスを、48分間(1クォーター12分×4)も封じ切ることは困難だ。

 当時レイカーズのHCだったフィル・ジャクソンはコビーやフィッシャー、ルーを送り出して追いかけ回すだろう。だがコビーはともかく、フィッシャーはスピードに欠け、ルーではサイズの差があるため、彼らは難なくショットを放っていたと予想できる。

 ハーパーとブライアン・ショウは経験豊富とはいえ、前者は37歳、後者は36歳と選手としてのピークは越えており、“スプラッシュ・ブラザーズ”の対処に頭を悩ませていたはず。

 カリーは名前こそ出さなかったものの、17年のウォリアーズにはデュラントがいた。208㎝・108㎏でガード並みの動きから次々にショットを放り込むスコアラーに対し、レイカーズはフォックス、あるいは208㎝・108㎏のオリー、またはコビーをぶつけていただろう。

 だがデュラントは一際長い腕を誇り、様々な形で得点できるだけに、両チームのシリーズはカリーの言うとおり、ウォリアーズに軍配が上がるかもしれない。

 もちろん、これはあくまで仮想対決。実際に両チームの対戦が実現することはないが、それだけ多くのファンや関係者が興味を引くテーマであり、今後も議論され続けるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
 

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