「ルイはシューティングで素晴らしい仕事をした」八村塁の成長に目を細めるフューHC「彼を見るのが大好きなんだ」<DUNKSHOOT>

「ルイはシューティングで素晴らしい仕事をした」八村塁の成長に目を細めるフューHC「彼を見るのが大好きなんだ」<DUNKSHOOT>

昨季、3ポイント成功率44.7%を残した八村についてフューHC(右)は「素晴らしい仕事をした」と称賛した。(C)Getty Images

現地時間7月7日から17日にかけて、ラスベガスで開催された「NBA 2K23 サマーリーグ」は、ポートランド・トレイルブレイザーズの優勝で幕を下ろした。

 その期間、会場にはレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やカイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ)、ドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)といったスター選手たちも登場し話題を振りまいた。

 さらに1999−2000シーズンからゴンザガ大で指揮官を務め、昨年にはアメリカ代表のアシスタントコーチ(AC)にも就任したマーク・フューHC(ヘッドコーチ)も、視察に訪れていた。

 フューHCが就任後、ゴンザガ大はオールスタービッグマンのドマンタス・サボニス(サクラメント・キングス)やケリー・オリニク(デトロイト・ピストンズ)、ブランドン・クラーク(メンフィス・グリズリーズ)といった多くの選手をNBAへ送り込んでいる。

 そのなかでフューHCとワシントン・ウィザーズは切っても切れない縁がある。ウィザーズのトミー・シェパードGM(ゼネラルマネージャー)は長年の友人で、互いの考えをリスペクトしているからだ。
  ウィザーズには19年のドラフト1巡目9位指名の八村塁、21年のドラフト1巡目15位指名のコーリー・キスパートが所属しているほか、ここ数年ではジョナサン・ウィリアムズ(現Bリーグ・ファイティングイーグルス名古屋)とジョエル・アヤイもプレーしてきた。

 ワシントンのメディア『NBC Sports Washington』は、サマーリーグ期間中にインタビューをし、19日に公開された記事の中でフューHCが八村の昨季についてこう語っていた。

「ルイは今年、シューティングの面で素晴らしい仕事をしていたね。そこは皆が疑問視していた部分だったと思う。彼にとって、昨季はオリンピックもあったからもの凄く長く感じたことだろう。スポーツで国を代表する顔となってプレーすることのプレッシャーがどれほどのものなのか、皆は理解していないと思うね」

 2021年に初のプレーオフ進出を飾った八村は、昨夏に日本のエースとして東京オリンピックへ出場。チームは3戦全敗でグループラウンド敗退に終わったが、平均22.3点、6.7リバウンド、2.0アシストを残した。

 だが個人的な理由でトレーニングキャンプへ参加できず、プレシーズンゲームも全休。開幕から出遅れ、昨季最初の39試合を欠場した。

 それでも年明けに復帰すると、42試合で平均11.3点、3.8リバウンド、1.1アシストにフィールドゴール49.1%をマーク。先発起用された3月中旬以降の13試合では平均14.2点、5.1リバウンド、1.5アシストとスタッツも伸ばしていた。
  昨季の八村が最も成長した部門は3ポイントだろう。最初の2シーズンは成功率31.3%だったが、昨季は44.7%まで急上昇。試投数(平均2.9本)、成功数(同1.3本)でも自己最高を残した。

「フロアへ戻って、彼のスマイルと楽しんでプレーする姿が見れた。私はあのチームのためにプレーする彼を見るのが大好きなんだ」とフューHCは昨季の八村を称えていた。

 今季の八村が昨季以上に3ポイントを決め続けることができるかは分からないが、ゴンザガ大で3シーズン指導した恩師は「彼は一生懸命やってきた。本当に、ハードに練習してきたんだ」と教え子の成長に目を細めていた。
  シーズン終了後に八村は「次の自分のゲームにステップできたんじゃないかなと思います」と手応えを感じつつ、課題のひとつであるディフェンス力アップに向けて意気込んでいた。

 今季でNBA4シーズン目を迎える24歳のフォワードは、心身共にリフレッシュして今夏に磨き上げたディフェンス力や、シュート力を是非とも見せつけてほしいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 

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