ウィザーズ新加入のバートンは「勝利することが第一」。自身の経験から「いろんなアドバイスができると思う」<DUNKSHOOT>

ウィザーズ新加入のバートンは「勝利することが第一」。自身の経験から「いろんなアドバイスができると思う」<DUNKSHOOT>

ナゲッツで長年主軸を担ったバートン。10年のNBA経験を新天地のウィザーズで還元するつもりだ。(C)Getty Images

NBAはドラフト、サマーリーグが終わり、各チームが2022−23シーズンに向けて本格的に始動している。

 八村塁が所属するワシントン・ウィザーズは、今夏にエースのブラッドリー・ビールと再契約を結ぶと、ドラフト1巡目10位でガードのジョニー・デイビスを指名。FA戦線ではガードのデロン・ライト、ベテランビッグマンのタージ・ギブソンと契約したほか、デンバー・ナゲッツとのトレードでケンテイビアス・コールドウェル・ポープとイシュ・スミスを放出し、スウィングマンのウィル・バートンとガードのモンテ・モリスを加えた。

 NBAキャリア10年を誇るバートンは過去7シーズンにわたってナゲッツの主力としてプレー。昨季は71試合に出場して平均14.7点、4.8リバウンド、3.9アシストを記録した。

「僕はいつだって勝つことだけを意識してプレーしている。プレーメーキングもできるし、何でもできる選手だと思っているけど、何よりも勝利することが第一なんだ」
  先日行なわれた入団会見でそう語っていたバートンは、ウィザーズのウェス・アンセルドJr.ヘッドコーチとは旧知の仲。2015〜21年までの6シーズン、ナゲッツでアシスタントコーチを務めた指揮官について「ウェスはディフェンスに重点を置くコーチではあるけど、一生懸命やっていれば自由にプレーさせてくれる。長年一緒だったから、ディフェンスが彼のアイデンティティだってことは分かっているよ」と語った。

 また、ウィザーズで一緒にプレーするのが楽しみな選手にはビールとカイル・クーズマ、そして「ビッグ・ギャフだね」とダニエル・ギャフォードを挙げた。

「彼と一緒にプレーしてみたい。僕はリムを攻めるのが好きなんだ。もし自分で得点できない時はロブパスを上げたいね。彼ならきっと決めてくれるよ。彼は僕にとって間違いなく、一緒にプレーするのが楽しみな男だよ」

 今季のウィザーズはビールとクリスタプス・ポルジンギスのスター選手に加えて、バートン、クーズマ、八村など平均2桁得点が見込める布陣が揃っている。
  ただ、昨季ウィザーズはパス回数が平均289.3回でリーグ11位、アシストは25.0本で同13位だった。ビールとポルジンギスが共闘していなかったとはいえ、ボールムーブメントは強化すべきテーマのひとつと言っていい。

 その点、ナゲッツはパス回数でリーグトップの平均310.7回を記録しており、そのなかでバートンは37.3回でチーム3位、モリスは47.3回で同2位と、特効薬として期待がかかる。

「ボールが回っている時の方が、バスケットボールはプレーしていてずっと楽しい。僕がこのチームでそれを持ち込む手助けができるといいね」とバートンも意気込んでいる。
  ウィザーズはギブソンがキャリア13年、ビールとバートンが10年を誇る一方、若手も多いことから、シーズンを通して出場時間争いやケガによる離脱でローテーションが変わることもあるだろう。

 長丁場のシーズンではどのチームにも起こりうるが、ドラフト2巡目(40位)指名からポートランド・トレイルブレイザーズでNBAデビューし、ナゲッツでスターターの座を勝ち取ったバートンの存在は若手の助けになるに違いない。

「僕はNBAでいろんな役割を務めてきた。2巡目指名から這い上がってきたんだ。最初の3シーズンは出場機会が少なかった。だからあまり出場していない選手の気持ちも分かる。プレータイムが少ない選手や、ローテーション入りして出場時間が増えた選手に対して安定したプレーを維持する方法とか、いろんなアドバイスができると思う」

 指揮官との付き合いも長く、経験豊富なバートン。潤滑油としてウィザーズの躍進にどこまで貢献できるか、注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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