「彼の練習レベルは段違いだった」新人時代のコビーを元同僚が回想「やられたらすぐ練習場へ戻っていた」<DUNKSHOOT>

「彼の練習レベルは段違いだった」新人時代のコビーを元同僚が回想「やられたらすぐ練習場へ戻っていた」<DUNKSHOOT>

過去にマジックやウォージーといったスター選手と共闘してきたスコット(左)だが、コビーの練習は「レベルが段違いだった」という。(C)Getty Images

現地時間8月19日、元NBAプレーヤー兼ヘッドコーチ(HC)のバイロン・スコットがホスト役を務めるポッドキャスト番組「Off the Dribble」の最新エピソードが公開された。

 NBAキャリア14シーズンのうち、ロサンゼルス・レイカーズで計11シーズンをプレーしたスコットは、1980年代後半に先発ガードを務め、マジック・ジョンソンやカリーム・アブドゥル・ジャバー、ジェームズ・ウォージーらと共に3度(85、87、88年)の優勝に貢献。

 92-93シーズンを最後にレイカーズから退団すると、インディアナ・ペイサーズ、バンクーバー(現メンフィス)・グリズリーズで計3シーズンをプレー。その後96-97シーズンに古巣レイカーズへ復帰して現役を終えた。

 最新エピソードにゲストとして出演したのは、そのシーズン途中にフェニックス・サンズからトレードで加入したロバート・オリー。94、95年にヒューストン・ロケッツで連覇を経験した万能型フォワードは、元チームメイトとの談話で、当時高卒ルーキーだったコビー・ブライアントについて話し始めた。
 「俺たちはコビーがどれほど駆り立てられてきたかを知ってる。ストリングゲーム(ハーフコートで3人が互いにドライブ、パス、3ポイントを交互に行なうゲーム)をやっていたことがあった。あの頃コビーはスリーが打てず、いつも勝とうとやっていた。

 俺たちにとっては練習で、彼はあそこでスリーを打っていた。で、『ねぇ、一緒にプレーできる?』って彼が言ってきて、俺たちが『いやぁ、今日はしない』って感じで返したら、彼はリベンジしたかったからイライラしていた。それで2,3日経ってから『オッケー。今日はやるよ』って俺たちが言うと、彼はまたやられて、すぐさま練習場へ戻って、うまくなろうとしていたんだ」

 ルーキー時代のコビーは、レイカーズで71試合(うち先発は6試合)に出場したものの平均15.5分、7.6点、1.9リバウンド、1.3アシストと平凡な成績に。3ポイントは成功率こそ37.5%を残すも、平均成功数は0.7本に過ぎず、プルアップで放つこともなかった。

 当時35歳のスコットと26歳だったオリーは、コビーが自分たちの長所(3ポイント)を不得意としていたことで「彼にはできないと何度も苦しめてきた」と回想。だが「アイツは翌朝の5時か6時にはジムにいて、俺たちが間違っているんだと証明すべく努力していた。あれが彼を偉大な選手にしたんだ」と高卒ルーキーの向上心を称賛した。
  オリーの意見にスコットも同意しており、「私がKB(コビー)について話す時、彼の練習への意欲が他とは一線を画すと言ってきた。マジック、ジェームズ(ウォージー)は一生懸命に練習を積んできた。だがコビーの場合は、そのレベルが段違いだったんだ」と語っていた。
  その後コビーはオールスター、オールNBAチーム、さらにはオールディフェンシブチームの常連となり、シャキール・オニールと共に3連覇を達成する立役者に。オリーはのちに「彼がいなければ(レイカーズで)優勝することはなかった。彼は数多くの場面で俺を突き動かしてくれたし、最高のアドバイスをたくさんしてくれた」と感謝を述べていた。

 20年1月にヘリコプター墜落事故で帰らぬ人となったコビーだが、元チームメイトたちやレジェンドがこの男のことをこうして明かしてくれるのは、ファンだけでなくNBA入りを目指す選手たち、現役選手たちにとっても貴重な情報と言えるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
 

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