シャックが大学の後輩シモンズへエール「彼が新たなレベルへ達することを願っている」<DUNKSHOOT>

シャックが大学の後輩シモンズへエール「彼が新たなレベルへ達することを願っている」<DUNKSHOOT>

ともにルイジアナ州大出身のシャック(左)とシモンズ(右)。先輩が復活を期す後輩にエールを送った。(C)Getty Images

現地時間8月24日、NBAレジェンドのシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)が、オーストラリアのメディア『Sunrise』のインタビューに応じた。

 1992年のドラフト全体1位でNBA入りしたシャックは、キャリア19シーズンで新人王を皮切りに得点王2回、シーズンMVP1回、3度のファイナルMVPを受賞。史上最強とも言われるパワーとその巨体に似つかわしくないスキルを武器に4度の優勝を果たし、オールスター選出15回、オールNBAチーム選出14回、オールディフェンシブチーム選出3回など数々の実績を残した。

 現役時代の年俸総額だけで約2億9220万ドル(約397億3920万円)を稼ぎ出したほか、複数の企業とエンドースメント契約も結んでおり、引退後も『TNT』でアナリストとして活躍している。

 現在50歳のレジェンドは「ありがたいね。自分が今いる位置や人生は、ラッキーなポジションと言える。俺は人生で、きちんとした仕事についたことがないからな」と自らの半生を振り返ると、オーストラリアのバスケットボール熱について「(リーグには)たくさんの素晴らしい選手たちがいる」と語った。
  昨夏の東京五輪で銅メダルを獲得したオーストラリアは、FIBAランキングでアメリカ、スペインに次いで3位と、世界屈指の強豪国の地位を確立している。

 NBAでは昨季、パティ・ミルズ(ブルックリン・ネッツ)、ジョー・イングルズ(現ミルウォーキー・バックス)、ジョシュ・ギディー(オクラホマシティ・サンダー)といった選手たちがプレーしたが、シャックは「俺のお気に入りは小柄なシェーン(ヒール)だ」と発言。

 シェーン・ヒールはシャックと同年代(51歳)の身長183㎝のガードで、NBAでは計2シーズンをプレー(1996-97、2003年)。オーストラリア代表として数々の国際大会にも出場し、94年の世界選手権(現ワールドカップ)、96年のアトランタ五輪ではいずれもシャック擁するアメリカと対戦している。

「俺は彼を倒してやろうとしたんだ。でも彼は向かい続けてきた。そこでオーストラリアの選手たちにはハートがあるんだと分かったのさ」とシャックは当時を振り返る。
  もっとも、現在NBAで最高の能力を有しているオーストラリア人選手はネッツのベン・シモンズだろう。昨季はフィラデルフィア・セブンティシクサーズとの確執や背中の故障(椎間板ヘルニア)を抱えていたこともあって全休するも、2016年のドラフト1位でプロ入り後は新人王、オールスター選出3回、オールNBAチーム選出1回、オールディフェンシブチーム選出2回と豊富な実績を誇る。

 211cm・109kgのオールラウンダーは、2シーズンぶりの出場を目指してトレーニングを続けており、今季はトレーニングキャンプからチームへ合流できる見込み。そんなシモンズとシャックは、ともにルイジアナ州大の同窓生。シャックは復活を期す後輩へ向けてエールを送った。

「彼にはもの凄いポテンシャルがある。個人的な問題もたくさん抱えているがね。ベンは多くを話さない。だから彼にどんなことが実際に起こっているのか誰も知らないのさ。だが俺は彼の幸運を、(数々の問題を)乗り越えることを祈っている。そして彼が新たなレベルへ達することを願っている」
  ネッツは23日にトレード要求が報じられていたケビン・デュラントの残留を発表。今季はデュラント、カイリー・アービング、シモンズのビッグ3がようやく実現しそうだ。

 長身のプレーメーカーで、すべてのポジションをカバーできるディフェンス力を備えたシモンズ。今季は再びコートの上で躍動し、迫力満点のダンクや華麗なアシストを決めて咆哮する姿が見られるかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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