アデトクンボに「バスケを学ぶ必要がある」と注文した名手が真意を説明「彼は今、フィジカル中心にプレーしている」<DUNKSHOOT>

アデトクンボに「バスケを学ぶ必要がある」と注文した名手が真意を説明「彼は今、フィジカル中心にプレーしている」<DUNKSHOOT>

NBAで2度のMVP受賞、優勝も果たしたアデトクンボに対し、元選手がさらなる注文をつけた。(C)Getty Images

ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボが、現代NBAを代表するスーパースターだということに異論を唱える者はいないだろう。しかし、元NBA選手のギルバート・アリナスは、「もっとバスケを学ぶ必要がある」と語った真意について明かしている。

 2013年のドラフト全体15位でバックスから指名されたアデトクンボは、キャリア当初は線が細く、ルーキーイヤーはベンチ起用だった。それでも2年目の14-15シーズンに先発の座を掴み、4年目には平均20点をクリア。17-18シーズンからは平均26点、10リバウンド以上を5年連続でマークし、攻守両面で現役トップクラスの力を発揮している。

 2019、20年に史上12人目となる2年連続シーズンMVPに輝き、プロ8年目の21年には念願のリーグ優勝を果たすなど、名実ともにトップスターの仲間入りを果たしたヤニス。3ポイントをはじめ、ロングジャンパーの精度に課題はあるが、その分、ゴールへのアタックに関しては迫力、精度、バリーエションともに磨きがかかっている。
  そのなかで、アリナスは自身のインスタグラムで「プレーをブラッシュアップする方法を理解するために、もっとバスケットボールを学ぶ必要がある」と綴り、これが反響を呼んだ。アリナスは自身がホストを務める『Fubo Sports』の番組『No Chill』で、その真意について触れている。

「ヤニスが成長していないというのは、フィジカル面について言っているわけじゃない。そんなものは、年齢を重ねて、ウェイトルームでリフティングをすれば身につく。彼は素晴らしいボディに仕上げたと思う。『もっとスマートになれ』、『まだゲームを知らない』という真意は、彼は今、フィジカル中心にプレーしているからだ。

 ルール、時間のマネジメント、メンタル面の理解が必要だ。もしフィジカルがNo.1、No.2だとして、さらにゲーム理解力が増したらどうなる?『チャンピオンシップを獲得したのに、なぜゲームを理解していないなんて言えるのか』という声もあるだろう。彼はフィジカルにプレーしてチャンピオンシップを手にしたんだ」 アリナスはアデトクンボのフィジカル的な支配力を認めたうえで、メンタル面での成長を促す。

「彼にはゲームを基本に戻し、マイケル・ジョーダンがしなければいけなかった方法を理解させないといけない。すでにNBAでNo.1、No.2の選手なら、メンタル面にフォーカスしよう。ヤニスはクリス・ポールより頭がいいかい?彼はレブロン・ジェームズよりもスマートなのかい?

 ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、カワイ・レナード、ニコラ・ヨキッチ、ルカ・ドンチッチよりスマートかい?その中でNo.1にランクされてないなら、俺のいいたいことはそれだ。名前の挙げた選手たちの上に立ってNo.1になるためには、どれだけゲームを理解する必要があるかを考えてほしい」
  アリナスは前回の番組出演時も「NBAで戦い続けるには、少なくとも38分以上のプレーに耐えられないといけない。レブロンは昨季、37歳にして1試合平均37分以上(37.2分)コートに立っていた。アレン・アイバーソンに至っては平均43分だ」と語っていた。

 アデトクンボはジェイソン・キッドHC時代(2015~18年)には平均で約36分間プレーしていたのに対し、18年にマイク・ブーデンホルザーHC体制となって出場時間が減った。

 それは能力よりも戦略上の意味合いが強いだろうが、「過去4年間でヤニスは40分以上を3回しかプレーしていない。プレーオフでは40分以上にわたって1対5でプレーしている。異次元のエネルギーを要するから、ステップアップする方法が分からない。昨シーズン、彼はレギュラーシーズンで40分間プレーしなかった唯一のスーパースターだ」と改めて語っている。

 今年12月に28歳となり、円熟期に入っていくアデトクンボ。NBA史に名を残すオールラウンダーとして、どのような進化を遂げるのか、興味深いところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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