「最高の時間を過ごせた」。シモンズが古巣シクサーズ時代を懐かしむ「今でもフィリーの一部のような気がしている」<DUNKSHOOT>

「最高の時間を過ごせた」。シモンズが古巣シクサーズ時代を懐かしむ「今でもフィリーの一部のような気がしている」<DUNKSHOOT>

シモンズは2016年から在籍したシクサーズを離れ、今年2月にネッツへ移籍。古巣への思いを語った。(C)Getty Images

現地時間9月21日、元NBA選手JJ・レディック(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)らがホスト役を務める人気ポッドキャスト番組『The Old Man & The Three』の予告映像がツイッターで公開された。

 翌22日にYouTubeなどでフルバージョンが解禁となる今回のゲストは、ブルックリン・ネッツのベン・シモンズ。両選手はフィラデルフィア・セブンティシクサーズで2017年から2シーズンをともにプレーし、いずれもプレーオフのカンファレンス・セミファイナルまで進出している。特に19年はカンファレンス・ファイナルまであと一歩のところでカワイ・レナード(当時トロント・ラプターズ/現クリッパーズ)に劇的なシリーズ決着弾を決められて敗退した。

 同年夏にフリーエージェントとなったレディックはニューオリンズ・ペリカンズへ移籍。シモンズはその後もシクサーズでプレーしたものの、20-21シーズン終了後にチームとの関係が悪化。フロントやドック・リバースHC(ヘッドコーチ)、ジョエル・エンビードら選手たちの説得も実らず、昨季はチームへ合流せずに欠場を続けた。
  そして今年2月、ジェームズ・ハーデンを絡めたトレードでシモンズはネッツへ移籍。椎間板ヘルニアも患っていたことで、ネッツでもプレーすることができずにシーズン全休。今季2シーズンぶりの復帰を目指してトレーニングを重ねている。

 2016年のドラフト全体1位で指名されて以来、今年2月まで過ごしたフィラデルフィアについて元チームメイトから聞かれたシモンズは、「最高の時間を過ごせた」と言及。

「フィリーは間違いなくスポーツが盛んな街。あそこでプレーしてきた経験は素晴らしいものだった。そのほとんどの部分がね。最高の時間を過ごせたよ。ファンの皆も信じられないほどすごかった」と語った。

 211cm・109kgの超大型ポイントガードは、2017-18シーズンに平均15.8点、8.1リバウンド、8.2アシスト、1.73スティールをマークして新人王を獲得。翌18-19シーズンから3年連続でオールスターに選出され、オールNBA3rdチーム1回、オールディフェンシブ1stチーム選出2回など存在感を放ってきた。
  シモンズにとってシクサーズで良い思い出があるのは事実で、現時点で唯一プレーしたNBAチームだけに、どこか名残惜しそうにこうも口にしていた。

「僕はまだあそこにアパートを持っているし、今もフィラデルフィアに不動産をいくつか所有している。だから僕は依然としてフィリーの一部のような気がしている」

 とはいえ、契約下にあった昨季は1試合もプレーせず、ケンカ別れのような形でネッツへ移籍したのだから、フロントやコーチ陣、選手たちが表面上は冷静に振る舞っていても、心の奥で怒りの感情がないとは言い切れない。
  それはファンも同じで、「裏切られた」「逃げ出した」といったネガティブな思いが今もなお残っているかもしれない。シクサーズとネッツはイースタン・カンファレンスのライバルチームのひとつでもあるため、様々な感情が混ざり合って両チームの試合は白熱するに違いない。

 今季待望の復帰を飾るシモンズは、ネッツの一員として11月22日、来年1月25日、2月11日、シーズン最終戦の4月9日にシクサーズと激突する。特に最初の2戦はアウェーゲームのため、フィラデルフィアのファンはかつての司令塔をブーイングという形で歓迎することだろう。

 そうした状況で、シモンズがケビン・デュラントやカイリー・アービング、パティ・ミルズら新たなチームメイトたちとどんなプレーを見せてくれるか、今から楽しみだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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